V.A / 走れ!歌謡曲 ゴールド編 (2002)
ラジオ番組『走れ!歌謡曲』発のオムニバスである。曲目はこんな感じ。
ディスク:1
1. ナレーション (BGM「口笛天国」) / Whistling Jack Smith
2. 明日があるさ / 坂本 九
3. ナレーション
4. 高校三年生 / 舟木一夫
5. 霧氷 / 橋 幸夫
6. 星のフラメンコ / 西郷輝彦
7. ナレーション
8. グッドナイト・ベイビー / キング・トーンズ
9. 恋の季節 / ピンキーとキラーズ
10. 今日でお別れ / 菅原洋一
11. 男と女のお話 / 日吉ミミ
12. 北国行きで / 朱里エイコ
13. ざんげの値打ちもない / 北原ミレイ
14. ナレーション
15. 圭子の夢は夜ひらく / 藤 圭子
16. わたしの城下町 / 小柳ルミ子
17. 京都の恋 / 渚ゆう子
18. 小指の想い出 / 伊東ゆかり
19. 夢は夜ひらく / 園 まり
20. アカシアの雨がやむとき / 西田佐知子
21. ナレーション
22. よこはま・たそがれ / 五木ひろし
23. なみだ恋 / 八代亜紀
24. 襟裳岬 / 森 進一
25. 人生いろいろ / 島倉千代子
ディスク:2
1. ナレーション (BGM「口笛天国」) / Whistling Jack Smith
3. ナレーション
4. そして、神戸 / 内山田洋とクールファイブ
5. 女の港 / 大月みやこ
6. 私鉄沿線 / 野口五郎
7. ナレーション
8. S ・O ・S / ピンク・レディー
10. せんせい / 森昌子
11. しあわせ芝居 / 桜田淳子
12. ナレーション
13. 想い出ぼろぼろ / 内藤やす子
14. 昭和枯れすすき / さくらと一郎
15. あずさ2号 / 狩人
17. ナレーション
18. 北の宿から / 都はるみ
19. くちなしの花 / 渡 哲也
21. ナレーション
22. みちづれ / 牧村三枝子
24. 喝采 / ちあきなおみ
1970年代の曲に関してはとにかく心に刷り込まれており、聴いているとメロディーに乗って幼少の記憶、具体的なものではないけれど、当時感じていた空気のようなものが蘇ってくる。舟木和夫までいくと、懐かしいっていうのとはちょっと違うな。そりゃそうだ、こちとらまだこの世に生まれてないんだもの。
曲目を見てお分かりのとおり、数箇所にナレーションのトラックが挿入されていて、最初に見たときは「なんだこれ、いくらラジオ番組にちなんだアルバムだからって鬱陶しいなあ」と思ったんだけど、実際に聴いてみたら気にならない。いや、けっこう良かった!ごめんなさい。
最後の氷川きよしだけ、年代的に唐突なんだけどなんで入ってんだ?まあいいや。
どの曲も捨てがたいんだが、とくにコメカミの辺りがツンとしてしまうのは、吉田拓郎が森進一に提供した『襟裳岬』、ジュリーの『勝手にしやがれ』とか。
内山田洋とクールファイブの『そして、神戸』はそんなに思い入れはなかったんだけど、今回あらためて聴いてみると、ランキング上昇中。
そして今のところ、何度もリピート再生してしまうのは、ちあきなおみの『喝采』。何故だか、これはたまらない。最高。今まで音源は持っていなかったけど、この感覚、『喝采』で心が揺れるのは以前からだった。でもこれ、リリースは1972年か。ワシはもう生まれていたけど、当時2歳だから童謡はともかく、歌謡曲を聴いて認識していたってことはないような…この懐かしさは、もう少し後に聴いていた記憶なのか?
ひとつ、確実に言えることは、おばあちゃん(故人)が昔言っていたのは「畳の上に座るとき、ズボンのヒザ部分をちょっとつまむと生地がノビノビにならない」と、いうことだ。
注※ うちのおばあちゃんは“関東大震災を体験した”とか、そういう世代なので、演歌、歌謡曲世代ですらない。じゃあ、このくだりは何なのか?“おばあちゃんのいた風景”と、テレビから流れていた演歌、歌謡曲の記憶が混ざってしまっているだけの話である。
―以上―
走れ!歌謡曲 ゴールド編
(2002/06/19) オムニバス、菅原洋一 他 |