ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

純愛90's - 原宿ジェンヌ

DIAMOND☆YUKAI / I'M THE BEST-世界の女は俺のもの- (1990)

レッド・ウォーリアーズ解散後、元44MAGNUMのJOE、レッズのサポートで御馴染み、三国さんと組んだプロジェクト、YUTAKA & LITTLE WINGを挟んでの本格的ソロ・デビュー作でありまして、「レッズではない・・・」という寂しさを除いては、イメージ、曲調など考えうる駒はすべて有効に使われていて、レッズのメンバーのうち最初に始動ということもあり、概ね好意的に迎えられた作品だと思います。

レッズ内においてユカイが果たしていたイメージの中で、わりと分かりやすい部分を抽出・培養して、さらにデフォルメしたような、そしてロッド・スチュワートとデイヴ・リー・ロスを合わせたような世界観。ユカイの魅力はそれだけではないのですが、ソロでの名刺代わりの一発としてはOKでしょう。

おそらくレッズのファンが皆、感じた不満点といえば、“バンド・サウンド”でははいことかなあ。ロックンロールなんだけど、明らかにソロ・アーティストの音で、小奇麗。まあゴージャスな打ち出しだからそれは狙いだろうけど。

ちなみにシングル『DIRTY HERO』は織田哲郎作曲です。

レッズの持っていたバンド・マジック、しなやかさは影を潜めてしまった豪華サウンドのこのアルバムですが、カラっとしたサウンドは真夏のドライヴにマッチして、けっこう車を走らせながら聴いたなあ。

レッズが解散した日本武道館でソロ・デビュー・ライヴも敢行、大きな打ち上げ花火を上げることに成功したユカイですが、事務所内のゴタゴタを経て、まさか次のアルバムがあんな方向性になるとは・・・

・・・つづく

かは知らない。

I’M THE BEST~世界の女は俺のものI’M THE BEST~世界の女は俺のもの

(1996/08/20)

DIAMOND YUKAI

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