ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

20110312

地震から一夜が明けた。

背の高い家具の上にあるものは全て下ろして寝た。午前3時頃から、大きな揺れが何度かあり、町の防災放送もその度連発で鳴っていた。結局目が覚めたまま朝になった。

 

昨晩、非常用にと風呂釜に水を張ったが、水道水が茶色く濁っている。

 

もしも家から出て非難するときのため、就寝時足元に持ち出す荷物を用意しておいた。1年前なら着の身着のままでも出られたのだが、今となってはもうひとつの箱、インスリン注射、針やら血糖測定の針、チップ、消毒ガーゼ、ブドウ糖タブレットなど、糖尿病ケアのセットも用意しないといけないんだなあ…

とりあえずの命が助かって、当面の食料にありつけても、インスリン注射に完全依存の1型糖尿病だと、こいつらがないと生き延びることができない。深刻な被災をして、インスリン注射の持ち合わせがないまま避難所に入ったり、出先で帰宅困難になったりしたらと思うとぞっとする。注射がなくて何日間生きられるのだろう。

ただ、自分はインスリン関係のツールさえ絶やさず適切に対処すればまだ飛んだり跳ねたりできるのだ。世間にはもっと難儀な病気の人もいる。

それと、これは以前から書こう書こうと、途中まで書いては考えがまとまらず、書きかけのまま保留にしておいたのだが、やっぱりカーボカウントの知識って必要だなと思った。

ネット上に情報が溢れているきょうび、そのような人がどれくらいいるのか分からないが、もし従来行われている食品交換表と指示エネルギーの食事療法のみしか知識がなく、ガチガチにそれを守っていてインスリン量の融通が利かない場合、避難所などで炊き出しがあって、もらえる食べ物が小さなおにぎり一個ととたくあんひとかけだけとかだったら食べるに食べられなくて途方に暮れてしまうかもしれない。カップラーメンひとつもらってもどうにもできないかもしれない。

自分も、最近は食べ物に含まれる炭水化物の量を気にかけつつ、基本的にはインスリン量固定でやっているし、カーボカウントで注射の量を自在に操作するといった感じでは暮らしていないが、やはり知識としては絶対持っておくべきだと思った。

甚大な被害の地域に比べたら、自分はまだ日常に近い位置にいる。しかし、すぐそばに地震後閉店したまま、今日も開店できない店がある。

今こうしている間にも、微震についてはもう揺れていない時間があるのかというくらい揺れているし、たまに少し大きく揺れる。原発の問題も目が離せないし、自分が無事だと言うことは暫定的なことかもしれない。今後も注意深く行動したい。