ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

原始神母 『shake Presents輝ける1970's 〜 BRITISH ROCKの2日間 〜[DAY2]Pink Floyd "炎" 発売50周年記念ライヴ』 を観た!2025年.月2日

野音で原始神母観てきた!今回は『 BRITISH ROCKの2日間』ってことで、3月8日はレッド・ツェッペリンにすべてをささげた男、MR.JIMMYとの対バン。俺が行った9日はクイーンのトリビュートバンド、Queenessをゲストに迎えて原始神母はアルバム『炎』の50周年記念で全曲披露した。

 

話が行ったり来たりすると書きにくくて分かりにくいので、まず天候!昨年12月の公演でこれが発表されたとき、「3月に野音!俺の中学校卒業式って雪降ったなあ!」と思ったら8日はなんとホントに雪だった!なかなかハードな状況下、伝説級のライヴになったらしい。9日も当初そんな予報だったが段々変わってきて、当日は晴天。しかも暖かい!野音到着時なんか、会場入って日の当たる箇所は汗ばむくらいだった!

でもまあ、そこは3月初旬、開演時から寒くなってきて、原始神母の途中からもう我慢できなくてカイロ使った!レッド・ウォーリアーズじゃなくてピンク・フロイドだから立って身体を揺らしてノリノリじゃないんだよ!座って聴くからよけい寒い。しかも『炎』だからどの曲もBPM低い!けっこう何人も座布団持ってきて敷いてたな。俺はケツはそうでもなかった。椅子は木だからそうでもないんだけど、足はコンクリートの上だからヤバかった。でもなんとか最後まで乗り切った。

 

トップで出たQueenessは再現性がハンパなかったな。フレディ・マーキュリーは歌唱力が凄いのに加えピアノとギターも達者(ギターは最後のセッションのときに弾いた)だからフレディ・エトウ凄いな。さらにアクションも再現しないとだから。何度も書いているとおり原始神母はその逆で、バンドは音の再現を極めて、コスプレや使用楽器の再現はほとんどない。メンバー構成自体が本家と一致してない。ビジュアル面を再現するのは照明・雷神さんの仕事。

 

原始神母の第一部は「走り回って」から始まっていろんな時代からのチョイス。「走り回って」からとは意外。「タイム」と「虚空のスキャット」もやったので『狂気』からは3曲か。

 

休憩を挟んで『炎』の再現!『狂気』の全曲演奏は何度か観たけど『炎』は初。フロイドで一番好きなアルバムは『狂気』。次いで『炎』だからついに来たって感じ。本家のライヴでも重要なレパートリーがいくつもあるから、ほとんどの曲はすでにやってんだけどね。「ようこそマシーンへ」は初めてだと思う。あと、「クレイジー・ダイアモンド」の第2部。このアルバムは名曲揃いなんだけど、「クレイジー・ダイアモンド」の第2部があると、ちゃんとアルバムの世界になるんだよ。

 

その「クレイジー・ダイアモンド(第2部)」裕太郎さんはベースじゃなくてギターで、シャケとツインギター。ベースパートは三国さんがキーボードで弾いてる。で、ギターの終わりのフレーズをルーパー踏んだのかな?ループさせてベースの持ち替えるという。さらに、ベースを弾きながらヴォリュームペダルを踏んでギターのループをフェードアウトするって、もの凄く手の込んだ、じゃなくて足が込んだことをやっていた!デヴィッド・ギルモアロジャー・ウォーターズ2人の音をクロスして出してる。これって単純にギターがもう一人いてトリプルギターなら簡単に出来るんだけど、原始神母ってサックスの阿部剛が入ったり「原子心母」で管弦、コーラスが入ったりする以外はこういった創意工夫でやりきるのが面白いんだよね。

 

『炎』の後3曲、ミラーボールが回る「コンフォタブリー・ナム」までやってアンコールはクイーンの「愛という名の欲望」をセッション。さらに前日出たZep勢も加わってレッド・ツェッペリン「カスタード・パイ」!ステージ上にジミー・ペイジブライアン・メイがいるという凄いショット。シャケはどうみてもデヴィッド・ギルモアじゃなくて木暮"shake"武彦その人そのものだ!だってコスプレはしないから。使用ギターも、2人は本家に限りなく、ジミー桜井なんて線材とか奥の奥まで何もかもでしょ?…寄せてるけどシャケはプロヴィデンスのPUハム・シングル・ミニハム配列のギターだし。そこがいい。

 

というわけで暑かったり寒かったり超寒かったりで大変だったけど、内容は濃かった!前日行った人、2日間行った人は凄いな!

 

 

Wish You Were.. -Remast-