ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観た!

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…と、いうわけで、『ボヘミアン・ラプソディ』を観た!

だからこの画像だとなんの映画だかわかんないだろ!なんでポスターも看板もないんだ?

観てから3日経って、頭の中でどうなっているかというと、なんかクイーンの音楽がもつ陽性なパワーのことしか記憶に残ってないなあ。あと他に何かあったっけ?ってぐらいに。これそういう映画ですね。成功を収めてからの、フレディ・マーキュリーの苦悩、メンバーとの確執、ソロ活動、病気、それに死と向き合わざるを得ない状況でエンディングに走って行く映画なのに。だから本来は悲しい結末が待っているんだけど。とにかく音楽のパワーが凄いし、劇中流れる選曲のせいもあるけどクイーンの曲ってとにかく陽性パワーが、これでもかと凄い。

そんな感想に、最終的に導いているのがクライマックスであるライヴエイドのシーンで、これでもうすべてのネガティブを回収してしまう圧倒的な10数分なんだよね。で、すでに多く指摘されている、フレディの病気が判明するのとライヴ・エイド開催との、時系列が事実と違うっていうやつ。これたしかに違って、しかもこ改編てかなり大きなことだよね。クイーンはライヴエイドの後、フレディ存命時に3枚のスタジオアルバムを出してるし。だからそこをいじるとその後の歴史も凄く歪んでくる。…んだけど、史実通りに描くとドラマの着地点がこんなに、心に力が湧いてくるようなものにならないんだな。病をおしてラスト・アルバム『イニュエンドウ』の製作。ってエンディングはちょっと違うと思うし。

だから、この改編は、ドキュメンタリーじゃなくて、クイーンの音楽をワッと浴びて元気になる映画としては、必要なものだったと思う。そうそう、この映画と同じように、役者がミュージシャンに扮する映画といえば、オリバー・ストーン監督の『ドアーズ

』が好きだったんだけど、あれは悲し気に終わるよね。ドアーズの音楽のトーンだとそれもありなんだけど、クイーンだとやっぱ違うよなあ。

だから、フレディ最後の大仕事みたいに描かれるのと、バンド起死回生のライヴなのか、意味の違いはあれど、ライヴエイドのパフォーマンスは素晴らしくて、それを再現した映画も素晴らしかったなあ。

 

 

Bohemian Rhapsody (The Original Soundtrack)

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