ジェフ・ゴールドスミス日記

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『3055』が閉鎖しちゃったので、書いた記事をサルベージするよ。

 

入稿 2013/11/12

 

The Jimi Hendrix Experience / Miami Pop Festival (2013)

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1. Introduction
2. Hey Joe
3. Foxey Lady
4. Tax Free
5. Fire
6. Hear My Train a Comin'
7. I Don't Live Today
8. Red House
9. Purple Haze
10. Fire
11. Foxey Lady

 

マイアミ・ポップ・フェスティヴァルは1968年の5月に開催された。マザーズ・オブ・インヴェンション、ジョン・リー・フッカー、ブルー・チアー等が出演したこのイベントに、ジミ・ヘンドリックスはトリとして登場した。三枚目のアルバム、『Electric Ladyland』の製作期間にあたるこの時期、もちろんエクスペリエンス名義の出演である。

エクスペリエンスのパフォーマンスといえば、ノエル・レディングのベース、ミッチ・ミッチェルのドラムによる渦巻くようなリズム。ここでもそのグルーヴは暴れまくっている。エクスペリエンスの3人ならではのものだ。

オープニングを飾る『Hey Joe』は、ぐっとタメの効いたテンポ。その中でミッチの暴れ太鼓が炸裂していて気持ちいい。『Tax Free』や『Red House』といった、長尺かつアドリブ要素の強い曲で見られる各楽器の駆け引きは、息を飲んで聞き入ってしまう。

ジミの死からかなりの年月が経ち、2013年になってリリースされたこのライヴ・アルバム。収録曲に、レアなナンバーがあるというわけではない。フェスティヴァル仕様の、定番といっていい手堅いセットリストだ。それは、本作が単にジミヘンのマニア向け音源なのではなく、もっと幅広い層のリスナーにアピールものということでもある。ジミのキャリア中、多くの時間を占めたエクスペリエンスとしての活動。その後期を捉えたこのライヴ・アルバムは貴重なものでもあり、同時にスタンダードなのだ。(Jeff Goldsmith)

 

 

Miami Pop Festival

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