ジェフ・ゴールドスミス日記

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『3055』が閉鎖しちゃったので、書いた記事をサルベージするよ。

入稿 2012/06/24

 

Thin LizzyJailbreak (1976)

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1. Jailbreak
2. Angel From The Coast
3. Running Back
4. Romeo And The Lonely Girl
5. Warriors
6. The Boys Are Back In Town
7. Fight Or Fall
8. Cowboy Song
9. Emerald

 

シン・リジィは、その音楽性から、ハード・ロックヘヴィ・メタルにカテゴライズされることが多い。しかし、彼らの曲を聴いていると、そういった分類よりも、「アイリッシュ・ロックだなあ」と感じる。音楽的定義よりも、まず根底にある血や、風土が見えると言ったらいいか。

1976年に発表されたこの『Jailbreak』は、彼らの代表作とされている。ゲイリー・ムーア在籍時の作品も捨てがたいが、スコット・ゴーハムと、ブライアン・ロバートソンのツイン・ギターを配した本作は、彼らの“らしさ”が分りやすく詰まっているように思う。

アルバムの中でも、特に彼らの代名詞ともいえるナンバー『The Boys Are Back In Town』。左右のスピーカーから、2本のレスポールが奏でるハーモニーが流れる。聴いていると、その両翼で羽ばたいた音が、空高く飛んでいくようで気持ち良い。

リーダーのフィル・ライノットは、一貫してレスポールによるツイン・ギターの編成にこだわっていた。そのウォームなサウンドは、フィルのマイルドな声質や、メロディのセンスと相性がよかったのだと感じる。(Jeff Goldsmith)

 

 

 

Jailbreak

Jailbreak