ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

(谷)

ポルカドットスティングレイ / 骨抜き E.P. (2016)

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なんかもう最近かなり攻めてるポルカドットスティングレイが初めての全国流通盤を出したってことで、聴いてみたらまあ凄いわねこれ。

1曲目『ハルシオン』って、俺は3よか大きい数字が数えられないのでよく分かんないけど、7拍子がメインなのかな?たぶん。たぶんそんな気がするけど、7って片手の指の本数よか多いから分かんないや。そこからさらにリズムが展開してって、しまいにはイエスとかキング・クリムゾンばりの、プログレ!ってパートがあったり。本人たちはプログレは意識してないか。tricotとかの影響?プログレよかポスト・ロックなのかな?本人的には。

最初がけっこう衝撃的なので、次の『心ここに在らず』ってのをうっかりフツーに聴いてたら、後半のヴォーカリゼーションがキモで、狂気なんだよ。かすれ声で髪の毛振り乱して…って髪の毛の状態は見えないから知らないけど、今まで音源化されてる中にはない歌い方なのでオッ?となる。レッドゾーンに入ってる感じの。制御可能と不能の間ぐらいのってかっこいいんだよね。

 

 次の『人魚』ってのは先行してMVになってますわね。

そうだ、前に聴いて、これでスゲーなーと思ったんだ。ジャズのテイストじゃん。20代前半で。ジャズのサークルで弾く人はもちろんジャズ出来るけど、ロック・バンドの人じゃん。俺なんか、いまだに3よか大きい数えられないのに、ジャズかよって。でもよく聴くとどのパートもジャズのフォーマットでやってないような気もする。スウィングが支配してるからかな?

 

おしまいの『テレキャスター・ストライプ』は以前書いたので。で、何が凄いって、無所属、大人の手が入ってなくて自前でいろいろやってるバンドがここまでのを作って、生まれてこのかた普段音楽をまったく聴かないし知らない俺みたいな人間にまで曲をぶち込んで衝撃を与えるってのが凄い。その熱量が。インターネットとかインフラの発達、時代性も含めて、いろいろ凄いたぶん。

 

 

骨抜き E.P.

骨抜き E.P.