R&R BLOODS / 創造の彼方へ
これは、元々ウエダくんがヴォーカルで、ベースがハギワラくんで、ドラムはシイハラさんのときだっけなあ…?1996年とか。曲を作ったときのつもりとしては、レッド・ウォーリアーズが好きでそんなバンドを目指してきたけど、90年代も半ばだしストレートな8ビートはもう古いと思って。バンドのオリジナル曲ではもうレッズ離れしたのを作りたかったんだ。当時、オリジナル・ラヴがカッコいいなと思って、やってみたんだけど、メンバー誰も知らないし、作ってる俺も凄くヘビーローテーションで聴いてるんだけどコピーとかしてないし、ああいった感じのコードの知識がないからヘンテコなのが出来上がったんだ。さらにレッチリも入れようってスラップ入れさせたり。いろいろやろうとするんだけど思惑と完成のギャップがかなり酷かった。
ドラムがシンに代わって、ヴォーカルがジョウになって曲の作りがだいぶ変わったんだ。ほとんどシンの意見だな。シンだけはオリジナル・ラヴを聴いてたのかな。構成はスラップがなくなって、間奏がふつうにマイナー・ペンタトニックのギター・ソロだったのを、ギターとベースのユニゾンにした。シンはギターを弾けるわけじゃないので、「そこ、そこからポジションふたつ上げて、いや隣の弦で」といった具合で俺に指示を出してた。結局、ヴォーカルのスタイルも違うし、どう聴いてもオリジナル・ラヴにはならないんだけど、ライヴでやり始めた頃とはまったく違うテンションになって、これはこれで良しとするみたいな。