デヴィッド・ギルモア / 飛翔 (2015)
David Gilmour / Rattle That Lock
ピンク・フロイドは、終わってしまった。でもなんか、去年からその周辺て賑やかだな。去年の10月に原始神母観たでしょ?その翌月に本家フロイドのラスト・アルバム出て。そんで今年の7月にロジャー・ウォーターズの『死滅遊戯』がリイシューされて、8月にはまた原始神母観て。されにそんでもって、このデヴィッド・ギルモアの新作。っつうか、原始神母は本人関係なくてトリビュート・バンドだし、日本のリスナー以外には関係ない話だけど!でも俺にとってデカいんだよ!
で、本作は、もうピンク・フロイドがないからこそ、のびのびやっているというか、聴く方もニュートラルに楽しめる。と、思うんだけど。分かんないけど。何なんだよ!
前のソロ・アルバム『オン・アン・アイランド』と、フロイドの『永遠 / TOWA』に続いて、フィル・マンザネラがプロデューサーなので、たしかに統一感があるというか、流れとして分かる。フロイドのサウンドは、ギルモアのギターにリチャード・ライトの演出が加わるので、宇宙だったり海の底だったり、太古の世界とか、時空を超えて旅するって感じで、対してこっちは、イギリスにいる感じなのかな。英国で鳴ってるロック。ジャズもあるよ!
リード・シングルの『ラトル・ザット・ロック~自由への飛翔 』は、なんかスティングが歌いそうな曲だな。『天国への小舟』は、コーラスが奇麗だなーと思ったら、CS&Nの、デヴィッド・クロスビー&グラハム・ナッシュが参加してた。で、この美しい曲のサブタイトルって『リチャード・ライトに捧ぐ』か…
フロイドと違って、コンセプトに凝らなくてもいいというか、誰も怒らないというかロジャー時代のフロイドと比べないし、あとはとにかくギターを存分に泣かせてくれればみたいな。哀愁最高!分かんないけど。