木暮”shake”武彦 / 浮遊~Floating~ (2015)
これは、こないだの原始神母ライヴ会場で買ってきたんだよ。
7月出たシャケのアコースティック・アルバムだ。ちょっと特殊な作りになっていて、ずっと川の流れる音、鳥のさえずりといった自然音にアコースティック・ギターの演奏が乗っているんだよね。そんで約70分で1トラックという、スキップがないアルバム。一応曲としては21曲入ってる(1と21は自然音のみ)ことになってる。書下ろしじゃなくて、ほとんどが今までのアルバム、『水と光の魔法』、『儚』、『透明な夜』からの再録。でも自然音がバックで、今回は三国さんのキーボードで味付けもないから、どれも印象が違う。ヴォーカル入りの曲とキーボードでの演出がないから、ギターと自然音のセッションといった感じ。ミックスのバランスも、なんか対等に聞こえる。音が5月の釧路川だからなのか(俺は行ったことないけど!)、ギターの選曲も穏やかで、寂しさとか、緊張感、自然の厳しさみたいなトーンはなくて、穏やかなのが並んでるかな。
自然音は、レッズのキヨシが住む釧路の、釧路川で実際にカヌーに乗って録音してきたそうで、ということは釧路の音とシャケのスタジオがある富士山麓で弾いたギターとのコラボか。
これってロックンロール・バンドで活躍したシャケが、ネイチャーの方に振れてきて出来た方向性なんだけど、キヨシが北海道に住んでカヌー乗りになってないと実現しなかった作品だなあ。