ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

一歩目音頭

 

 

レッド・ツェッペリン / コーダ(最終楽章) <2015リマスター/デラックス・エディション> (2015)

Led Zeppelin / Coda [DELUXE EDITION 3CD]

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『コーダ(最終楽章)』の印象ってやっぱ、「アウト・テイク集めてよくこんな完成度の高いアルバムが作れるなー」って感じで。録音してはみたものの、当初アルバムからは漏れた楽曲群なのに、最後のオリジナル・アルバムとして鑑賞に堪えうるものになってるてのが、やっぱツェッペリンは凄い。

それぞれ、録音時期が違うので、アルバムとしての統一感、流れは希薄だけど、"アウト・テイク”って注釈がなければ分からないもんね。

今回のリマスター中、この作品に関してはあまり期待してなかったのね。元々がアウト・テイク集だし。さらに出すもんあんのか?って。アウト・テイク集のアウト・テイクってあんの?と、思ってたら!まさかの3枚組(デラックス・エディション)だった!本編がそうだったように、未発表曲、別ミックスもいろいろな時代のテイクが集まっている。『フォア・ハンズ(フォア・スティックス)』と『フレンズ』は、民族楽器を使って1972年に録音されたボンベイ・オーケストラのヴァージョンで、これは『Ⅳ』と『Ⅲ』のオリジナル・アルバム・ヴァージョンより、ペイジ&プラントの『ノー・クォーター』に入ってるのと聞き比べたら面白いかもしれない。『フィジカル・グラフィティ』のコンパニオン・ディスクにも別ヴァージョンが収録されていた『イン・ザ・ライト』は、ここでさらに別ヴァージョン収録。『エヴリボディ・メイクス・イット・スルー』とタイトルが付けられて、この企画とおしてひとつぶで三度美味しい体験が出来る。『トラヴェリング・リヴァーサイド・ブルース』は、1997年に出た『BBCライヴ』のと同じテイクかな?今回のは、冒頭スライド・ギターを掻き鳴らしてるところの歪み、ノイズが軽減されてるな。

なんせ9作品のリマスターと、それぞれに発掘音源などを付けるプロジェクトで、ものがレッド・ツェッペリンだし期待が高くて大変だなーと思ってたら、最後にけっこうなブツが用意されててよかった。聴き甲斐があった。

 

 

Coda [Deluxe CD Edition]

Coda [Deluxe CD Edition]