ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

GOUNN

JUN SKY WALKER(S) / 全部このままで (1988)

 

これの前に、キャプテンから出たアルバムがあって、トイズファクトリーからのデビュー・ミニ・アルバム、この6曲でジュンスかの世界観は完成してるんだよね。一ヶ月後に出たPV集にはこのアルバムから3曲が抜粋されてて。それが一番の核になってる。

以前書いたように、ジュンスカの世界観、青い季節の感覚は俺の心とも一瞬だけガチっとリンクしたんだよね。メジャーデビューが1988年だから、高校三年生んとき。この、高三ってのがどうも大きいな。リリースが5月ってことだから、音が誰かから回ってきて、ヘビーローテーションしてた時期は秋以降かな。ジュンスカのアルバム、リアルタイムでちゃんと聴いたのはこれと、同じ年に出たフル・アルバムの『ひとつ抱きしめて』だけだから、そうだやっぱ、短いなあ。

バンドブームが過熱して来たときの、バンドがアイドル視されるジレンマとか、本人たちにあったと思うし、実際ロッキング・オン・ジャパンのインタビューでは喧々諤々やってて。それを踏まえても、ロック好きって男の子が、18歳で一瞬ハマって、まあ例えば21歳とかまで、この感じの中に留まるってのは難しいんだ。

なんか褒めるつもりが書いてるはずが、だんだん悲しくなってきたんだけど、時は流れて色々なものに寛容になってくると、この6曲がちゃんと聴こえてくる。ミニ・アルバムのサイズで簡潔にバンドの本質を提示していて素晴らしい。なんでメジャーでの活動がミニ・アルバムからスタートになったのか分からないけど、結果この6曲で正解だったな。

全部このままで全部このままで

(1997/06/01)

JUN SKY WALKER(S)

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