沢木耕太郎 / 地の漂流者たち
70年代はじめ頃の、若者にスポットを当てたルポルタージュだ。18きっぷの旅で、おともに持ってったんだよ。自衛隊の話とか、アングラ劇団とか、(沢木自身が)10日間で30本のピンク映画を観たとか、川崎の工業地帯で働く労働者たちとか。
その時代なりの湿度みたいなものが旅の感覚と少しずれちゃって、あんましアレだったな。持ってくのは椎名誠の赤マントシリーズにでもしときゃよかったかな。本自体には罪もない気がするけど。あと流行歌についての章では、藤圭子についても少し言及してんだよね。
地の漂流者たち (文春文庫 209-3)
(1979/11) 沢木 耕太郎 |