ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

燃えたぎるギター

アニメージュ増刊 3D LAND アニメ&SFモデル・フォト・コンテスト作品集 

 

昨日書いた、一昨日の中野ブロードウェイ探索(複雑な時系列だ)で、まんだらけにて発見した本。いつものごとく、元々、俺は発行当時入手して一度手放したもの。何十年経って内容はほとんど忘れていた。で、「どんなんだっけかな~?」とページをめくってみたら驚いた!

コンテストの作品が載っている本なのでプロの作った作例、制作記事はまったく載っていない。アマチュアモデラーの作品がただただ並んでいて、巻末に受賞者と、富野由悠季監督はじめアニメ作品の送り手側のコメント、あとはほんのおまけ程度にジオラマの作り方、撮影方法が載っているだけ。全100ページに満たない、「付録か!?」って感じの本だが、その内容は、ギャオーーーー!かなり濃かった!!

掲載作品のほとんどはもちろんガンプラやその周辺のリアルロボットアニメのプラモ。非ロボットアニメのフィギュア。SFではスターウォーズ作品が多い。時代的には、『How To Build Gundam』の2が出た後ぐらい。広告から判断すると、ガンプラはMSVシリーズがこれから発売されるって時期だな。『How To~』に影響を受けてオリジナルのランドセルを背負ったモビルスーツが多数出品されている。川口名人の作ったジオラマ『砂漠の駐屯地』へのオマージュ…というか模倣的作品もあったり。

で、何が驚いたかって、30年前の、MGもHGUCもRGもなく、改造用社外パーツも、デジカメだってない時代に、アマチュアがすげー作品をバンバン作って応募してんの!プラモ単体のレベルも凄いし、ジオラマでも格納庫とか要塞内部とか、ゲロ大掛かりなんだよね。撮影技術だって、デジカメもパソコンでも画像加工もない時代に、露光のコントロールで特撮してたり、たまらんクオリティ。

記憶美化のフィルターがかかって凄かったような気がするんじゃなくて、今現実にこの目で見て凄い。最新のキットに比べて、当時もキットが「今の視点で見るとさすがにちょっと…」とかいう評価はホントにどうでも良くなってくる。まいったまいった。

この本て中綴じだからよく見ないと売り場の本棚で見逃しちゃうんだよね。見つけられて良かった。再会できて良かったよ。