ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

ホール・ラッタ・ロージー

松任谷由実 / 日本の恋と、ユーミンと。(2012)

 

ユーミンのオール・タイム・ベストだよ!そうか、そういや『Neue Musik』は松任谷時代のベストだったんだな。曲はまあそりゃいいよ。 ←そんな感想あるかよ!

曲の並びは年代順ではない。そのシャッフル具合がいい。この方が曲の持っている、時代を超えた普遍性がはっきりと浮かび上がってくる。

さて、最後は山達んときは逃げに入ってしまった音質についてだ(ってもう締めに入るのかよ!)。音楽に関してはまったくもって疎い私なので、話半分で読んでください。『恋人はサンタクロース』を聴いていて、「あ!」っと思った。終わりの方のサビがリフレインするところ、その途中からリズムの裏表が逆になる。そこに差し掛かったとき、「ここのドラムってこんなに跳ねてたんだ」と思ったんだよね。キックのパターンが。手元にある、旧盤の『SURF&SNOW』 を聴いているときには感じなかった。リズムの要も要、バスドラが聴こえないなんてことはないだろうから、音量としては聴こえていたと思うんだけど、印象として入ってこなかった。それがこのベスト用にリマスターされた音で聴こえてきた。というか気付いた。『Neue Musik』を聴いていても思わなかったんだよなあ。8ビートの裏表が逆なだけでなく、ここのキックは跳ねてるんだ。

あ、あとDisc3の終盤、荒井由実のデビュー・アルバムのオープニング曲『ひこうき雲』があって、次にユーミンのルーツであるプロコル・ハルムの『青い影』ときて終わるってのもなんかいいね。この3枚の内容だと、どのカヴァー・ソングも座りが悪いはずだが、『青い影』はいい。ルーツの本家と、40周年のユーミンがデュエットしてるのは、ちょっと曲調以上にしんみりしちゃうけど。

松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。 (通常盤)松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。 (通常盤)

(2012/11/20)

松任谷由実

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