ダウンセット / ダウンセット (1994)
Downset / Downset
"NYCのバイオハザード、L.A.のダウンセット”と、誰が言ったか言わなかったか知らない。つうかそれは今考えたんだけど。バイオハザードと同じように、ラップとグルーヴィーなハードコア・サウンドの融合といったスタイルで鮮烈なメッセージを放ったダウウンセットよ!
今までとくに意識してなかったことだけど、そうか、ダウンセットってニューヨークのバンドじゃないんだ。NYCHCではないのか。
このアルバムも、前に書いたバイオハザードのと同じく1994年の作品。同じ年のリリースだけど、バイオハザードは3rdで、こちらはデビュー・アルバムね。
何度か書いていることだが、このようなラウド・ロックって、スタイル先行になって音の気持ちよさだけを追求するようになると、とたんにつまらなくなる。その点、このダウンセットは、気持ちよさを呼ばない重さのようなものがあって、なんだか頭の上からグイっと怪力で押さえつけられているような圧迫感がある。それは、単にギターのチューニングが下がっているってだけのことじゃなくて、メッセージの切実度、ガチ度がそうさせている。のかな?
ポップではない…ハードコアだから当たり前。とかそうではなくて、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンと比べてもなんだか苦い感じなんだけど、「ん~、不味い!もう一杯」と、また飲んでしまうのであった。
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(1994/07/12) Downset |