ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

太完美

Strawberry Fields / nouvelle perfume (1991)

 

脱メタルを図り、ヴィジュアル系の原型ともいえる音楽性へと変化したデランジェ

(なんだよいつの続き記事だよ!)

一方、そのデランジェから脱退したDIZZYことフーヤン、フーヤンことDIZZYは、脱メタルのデランジェとは別の方向性に向かう、と思いきや、JUSTY-NASTYを脱退したギタリスト、LEZYNAとともに、ストロベリー・フィールズを結成。結局はデランジェと似たような…といっちゃ悪いが、よーするにビート・ロックへの接近ですね。ヴィジュアル系のはしり。当時は、デランジェも属していた、ジャパメタというものがほぼ消滅してしまったような状況なので、そこに残る選択肢はなかったか。なら、行く方向としてはこっちか、やっぱ。

で、そのストロベリー・フィールズを聴いてみると、うぅむ、なんでしょうね。部分的に良いところがあるね…ぇ…とか。そんな感じで。オリエンタルなフレーズが散りばめられていたりとか、そういった特徴はあるんだけど…どうも小粒感が否めない。

デランジェ時代、DIZZYの歌ってけっこう好きだったし、上手いと思っていた。技巧派の上手さではなくて、直線的で吐き捨てるようなスタイルなんだけど、ピッチか良くて声量があるし。それは、メタル時代の、ドスを効かせた歌い方のときに活きる歌で、ストロベリー・フィールズみたいにビート・ロック・スタイルの中に入って、そのドスを引っ込めると、なんか優しくなりすぎちゃって、DIZZYの魅力が半減なんだよなあ。

あと、どうにも、コンポーザーが弱いか。歌ものとしてキビしかった。

NOUVELLE PERFUMNOUVELLE PERFUM

(1991/03/30)

STRAWBERRY FIELDS

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