ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

気分はSuper Girl

ジャック・ジョンソン / イン・ビトウィーン・ドリームス (2005)

Jack Johnson / In Between Dreams

なんとなく聴きそびれているうちに、2012年になってしまった。ジャック・ジョンソンだよ。この、英語圏の多くで高い評価を獲得した『イン・ビトウィーン・ドリームス』から8年、デビューからだと10年以上経ってしまったのであーる。ジャック・ジョンソンぐらいメジャーだと、レンタルにも置いているし、いつでも聴けると思っていたら年月が経ってしまった。

聴いたら当然のごとくいいよね。当たり前だ悪くなりようがないんだよ。ジャック・ジョンソンだし。何だそりゃ?「聴いていて癒される」というのが多く聴かれる評判で、その感覚を呼ぶのは何なのか聴きながら考える。囁くような歌と、ギター・ストロークのタイム感とか。あと、音数が決定的に少ないので、街流れるギラギラなヒット・ソングに疲れた耳に心地よいのかもしれない。最小限の楽器隊で鳴らされる曲に混ざって、完全にアコギ一本弾き語りの曲もあって、楽器がひとつになっても「音が薄いな~」とか思わないのがこの人、というか、アコギで名をはせている人たちの凄いところなんだなあ。

“サーフ・ミュージック”とか、“ハワイ”とか、そんなキーワードの音楽は他にもいろいろあるけれど、ジャック・ジョンソンは燦々と照りつける太陽というよりは、早朝とか夕暮れ時とか、そんなイメージだろうか。あと、ハワイのスコールなのか何なのか、雨が降っているのを眺めている感じとか。つうか、アレか。デビュー・アルバムのジャケットが、まんま雨に打たれている写真だった。

音楽のスタイルだけでなく、ハワイ出身でサーファーで、というパブリック・イメージ、ライフ・スタイルに対する憧れも大いにあると思う。

あ!

あああ!!!あーーーーーーーーーーーーーーーー!!!ここまで、とくにオリジナリティのないアルバム、アーティスト評を書いたけど、そうだ思いついた!!日本においてはだ、アレだね!音楽だけでなく、諸々付随するイメージ、総合すると、枻出版社のムックを読んでる感覚に近いのかな。そんな心地よさ。なんつって。

元々、G・ラヴに見出されて注目されはじめたジャック・ジョンソンだけど、大ブレイクというか、その後さらに似たようなオーガニックぽいサーフ・ミュージックのアーティストが次々と出てきたときには、G・ラヴまでもがアルバムのレコード会社の売り文句で「ジャック・ジョンソンとかそこら辺の人たちのパイオニア!」的な、ジャック・ジョンソンが前の打ち出しになってたのは、なんだかなーという感じだけど、とりあえずいいもん見つけたっつうことで、今年の夏は、こんなサーフ・ミュージックを聴きまくる。かもしんないし、そうでもないかもしんない。

In Between Dreams (Dig)In Between Dreams (Dig)

(2005/03/01)

Jack Johnson

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