ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

ランチ・ブレイク:ピーク・アワー

LA-PPISCH / WONDER BOOK  (1988)

 

バンドブーム当時、私がちゃんと聴いていなかったバンド、すなわち“バンドブーム当時にちゃんと聴いていなかったバンド四天王”(←文章力の問題じゃなくてわざとこうやってリピート表記してんだかんね!つうか説明させんなよ)とは、アンジー、筋肉少女帯ユニコーン、そしてこのレピッシュである。

え、お前の中でのそんなこと知らないって?そうかい。俺もお前のことなんて知らないぜ。

なんつって、ごめんなさい…ごめんなさい。ぶたないで。ぶたないでってば。

つうか、この4バンドを聴かないで、俺はいったい何を聴いていたのだろう。べつに、バンドブームに背を向けて、アメリカ戦前ブルースとかばっかり聴いていたわけじゃないよ。ちゃんとバンドブームを楽しんでいたよ。次はこのバンドだい!!

まあ、どのバンドも、当時はテレビ露出も多かったので、それなりに観ていたし代表曲とかは分るけどね。

で、ちょっとブックオフったときに、なんかレピッシュが聴きたくなって買ってみたのであった。

この『WONDER BOOK』には、名曲『リックサック』が収録されている。スカとサンバとマーチをミクスチャーしてしまったこの曲を聴くと、当時にタイムスリップしてなんともいえない気持ちになってしまった。自分の中では、「リックサック!♪」と、歌が終わると、アンジーの水戸華之介がカットインしてきて、「エンター・ザ・ポコチーン!」と叫ぶ形で脳内保存されている。これは、宝島のビデオ『VOS』に収録されていた編集によるものである。

そう、バンドブーム当時のレピッシュは、アンジーとともに“ポコチンロック”の中心バンドとして君臨しており、カテゴライズされることへのアンチテーゼとして、ありもしないジャンルをデッチあげ、メディアを巻き込んで悪ふざけしている様子はある意味痛快でもあった。しかし、いい塩梅あたりでの制御が利かないのがブームというもの。ヘンに盛り上がりすぎて、言い出した本人達の意図しない形で世間に浸透してしまったフシもある。なので、盛り上がっている最中に提唱者の水戸華之介が終結宣言をして、幕引きをしたのは正解だったのかもしれない。

レピッシュはバンドブーム当時、ユーモアの面が過剰にクローズアップされていた気もするが、ブーム後に、もう少しシリアスでハードな感じになってからもちょっと横目で見ていたりした(TVKでの露出とかね)。なので、機会があればもっといろいろな時期の作品も聴いてみたい。

同一人物がいっぺんに売ったようでブックオフには『WONDER BOOK』の他にも何タイトルか、アルバムがあったんだけど、次に行くまで残ってないかなあ…

WONDER BOOK(紙ジャケット仕様・SHM-CD)WONDER BOOK(紙ジャケット仕様・SHM-CD)

(2008/09/24)

LA[¨]-PPISCH

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