イカ焼きソバ”という言葉には、とくに違和感を感じたこともなかったし、その存在に疑問を持ったこともなかった。
しかし何十何年生きてきて、気付いてしまった。「あれ?今までイカ焼きソバって食ったことあったけ?」
おそらく、家庭でイカ焼きソバが出てきたことはなかったと思う。我が家で焼きソバの具といえば、たいがい豚肉だった。イカというのはなかったと思う。
「焼きソバにイカ」という文化が欠落していたのだ。我が家には。地方の特色ではなく、家庭単位でのことだと思う。もしかすると、インスタント焼きそばのバリエーションで食べたことはあったかもしれない。しかし、「あったかもしれない」というレベルの話だ。祭り、初詣などの出店ではどうだっただろう?意識していなかったが、ない気がする。それに長い間、出店では焼きソバではなく、タコ焼きを買っていた。もちろん我が家には、イカを食う文化”がなかったわけではない。イカぐらい食っている。そんなことを言ってはイカん。イカはイカだ。それ以上でもイカでもない。イカにも。
何故、今になって我が人生においての焼きソバとイカの関係に疑問を持ったかというと、今回「焼きソバを食べる」ろいうことだけは決まっていて、スーパーで具材を探していたところ、イカが目に留まったからである。
ゲソが…
ゲソは安いのであった。
かくして、人生で今まで食べたことが、もしかしたらあるかもしれないが記憶にないし、おそらくない気がするイカ焼きソバ”が、目の前に降臨したのであった。
HGUC 1/144 RGM-86R ジムIII (機動戦士ガンダムZZ)
(2011/07/31) |