ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

Last Kissは頬にして

キッス / グレイテスト・キッス (1988)

Kiss / Smashes, Thrashes, & Hits

 

ノーメイク時代のキッスの話である。あ、このアルバムはメイクをしていた初期から、ノーメイク時代までのベストね。これ以外、手元にあるノーメイク時代の音源はどれもカセットテープだったので。

何故、ノーメイク・キッスのことを書くかというと…いいかい?今からすげーどうでもいいこと書くよ!

一昨日(6月29日)の夜、テレビを観ているとNHKの『SONGS』が、クイーンの特集だったのだ。クイーンの代表曲のひとつに『ウイ・ウィル・ロック・ユー(We Will Rock You)』があるけど、そのイントロで聴けるドラムが、自分の中でキッスの『勇士の叫び(I Love It Loud)』に繋がって…

わお!すげーどうでもいいな。クイーンは何処行ったんだよ!「ドラムが似てる」って、単にテンポが似てるだけの気もするし…

…と、いうことで、なんかノーメイク時代のキッスが聴きたくなったのであった。それからそれから、ノーメイク・キッスのことをTwitterで何気なしにつぶやいたら、思わぬ反響がいくつかあって、といった経緯。

オリジナル・メンバーでの黄金期を過ぎた頃のキッスは、方向性で迷走してたけど、1980年代にハード・ロックヘヴィ・メタル路線で安定してからはいい曲も多い。その後しばらくはノーメイクで順調にやってたんだけど、1990年代に入るとグランジ、オルタナ・ムーヴメントの影響でまた逆風が吹き始める。1980年代のキッスを支えたドラマーのエリック・カーも死んでしまったし。

それからそれから、MTVアンプラグドでオリジナル・メンバーがゲスト参加したのをきっかけに、伝家の宝刀、オリジナル・キッスが復活。それはリスナーから大歓迎で迎えられて、オイラもライヴを観にに行ったらすげー良かった。しかししかし、しかしのカカシ、その後またエースもピーターも抜けてしまい、なんか最新アルバムは日本盤が出ていないなんて事態になっているじゃありませんか奥さん!

なので、メイクを落としてから時代が一回りしてメイク時代の再評価、そこからまた時代が一回りしたので、ノーメイク時代を再評価しようじゃありませんか奥さん!今聴くとまた良いんだよねえ。『ティアーズ・アー・フォーリン(Tears Are Falling)』とか最高。

さて、画像は来日武道館公演のパンフレットである。たしか一曲目は『ラヴ・ガン(Love Gun)』だった。ノーメイク時代は足元が怪獣のようなロンドンブーツではなく、スニーカーだったので、ポールの動きもスポーティで軽やか。やたらと脚を高く上げるアクションを多用していたのを思い出す。これがオイラの生キッス初体験。 右に写っているのは同じ武道館で観た、マッコーリー・シェンカー・グループのパンフレット。そう、「“キッスはノーメイク、シェンカーはマッコーリー”が初の生ライヴ」というのがオイラの青春だったのである。

と、そんな感じで今日の記事も締めとなりそうな雰囲気になってきたが、ここまで読んで、懸命な読者の方はもうお気付きかもしれない。

『勇士の叫び』は元々はアルバム『暗黒の神話(Creatures of the Night)』に入ってる曲だから、まだメイクしてんじゃん!ノーメイク時代じゃないよ!(オリジナル・メンバー体制は終わっている)

クイーンのテレビからキッスに脱線しちゃうし、ノーメイク時代かと思ったらメイク時代の曲だし、散々な内容の日記だぜまったく。

Smashes Thrashes & ThrillsSmashes Thrashes & Thrills

(1988/11/14)

Kiss

商品詳細を見る