東京タワーに見下ろされながら、増上寺の桜は咲いていた。
空の青、桜のピンク、東京タワーの赤と白。絶妙の配色バランスを観ながら歩く。
上野公園のような、圧倒適な迫力の桜に吸い寄せられた圧倒適人数の中に入って春と桜の磁場を感じるのもいいが、そればかりだと疲れてしまうので、比較的静かな朝の増上寺を歩くのもいい。
早朝のうちはかかっていた雲も晴れて、青空が広がっている。増上寺の境内は空が広い。
とかなんとか思っていたら…
うわ！ぬぅぼげぇええロロロ！（嘔吐する音）
出たよ。何だよこいつ超こぇぇぇ。
東京タワーへ。
”蝋人形館”…には今回入らなかった。けど、出口のショップを冷やかす（何か買えよ）。お金があればジャーマン・プログレのCD1枚ぐらいはかうんだが。店先のモニターにはスージー・クワトロのビデオが流れていた。
その後、芝公園のベンチで昼飯を喰らう。青空と東京タワーを眺めながら気持ちよく食した。と、言いたいところだが、公園のベンチでコンビニ弁当を喰らうとき、店頭で温めてもらったらラップ内に水蒸気が溜まって開封するときベトベトになるし、「しまった、ベトベトになるまえにバッグからティッシュを出しておくべきだった」とかなるし、ビニール袋が風で飛ばされないように気にしないといけないし、テーブルで食べるときより不安定な体勢で、うっかり中身をこぼさないように、なんだか必死になって犬ががっつくような状態で喰らうので、開放感、優雅とは程遠い惨めな時間を過ごしたりする。 と、今日の行動の中で一番どうでもいいことに一番多くスペースを割いたりして。
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