ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

エンプティ・ルーム

著名人、有名人の誰かが亡くなる度に、ブログで拾っていくのは気が引ける感じがして。それを自分がある程度聴いていたミュージシャンに絞っても、世の摂理として、悲しいかな必ず毎年何人かは亡くなっているので、その都度書いていったら一年にいくつかは死亡記事がブログ内に増えていくのである。当たり前だけど。

それはチョットなあ…と思うが、だからといって、何事もなかったようにスルーしたままなのも、どうも気持ち悪かったりする。

それに加え、すでに死んだ人の命日とかまで追い出すとブログ内が死んだ人だらけになってしまうワケだ。

だからどうという答えも持ち合わせていないが、今日入ってきたゲイリー・ムーアの訃報には少なからず驚いた。

どこか悪くしているという情報もなかったし、だいいち去年来日したばかりじゃないか(ライヴのインフォメーションが出たとき、それが21年ぶりというのを知って驚いた)。

自分として思い入れがあるのは、世代的に1980年代の、ソロ名義でのハード・ロック期で、たしか最初に聴いたのが、中学生だったときにレンタルレコードの“YOU&I”で借りてきたライヴ盤『ロッキ・エヴリ・ナイト (Rockin' Every Night)』だった。『ダーティー・フィンガーズ(Dirty Fingers)』も、同じように借りたんだっけかな?

一番好きだった作品は『ラン・フォー・カヴァー(Run for Cover)』ヘヴィ・メタル然と、とにかくマシンガンのように速く弾きまくる印象も、ブルース路線でルーツに向かう印象もあるゲイリー・ムーアだが、『ラン・フォー・カヴァー』はとにかくポップで…ポップというと語弊があるか。ハード・ロックなんだけど、どの曲もキャッチーというか、フックが効いていて凄く好きなアルバムだった。

 

今、手元に盤があるのは『ワイルド・フロンティア(Wild Frontier)』 。たしかこれは、発売のタイミングで購入した。

アイリッシュ・テイスト溢れる傑作なんだが、当時高校生だった自分には、ちょっと渋すぎたか。

レコードやライヴの想い出など、私なんかより、ファンの人たちがいろいろ書いてUPしてくると思うので、自分なりのスタンスで何か想い出話とかあればな…と思ったら、あったよ。自分なりの想い出。

ダブルデッカー”で買ったタンクトップ!

御茶ノ水、シンコーミュージックのビルにあったロックグッズの店、ダブルデッカーに坊主頭の中学生おのぼりさん状態で乗り込んで、何を買おうか迷った末、アイアンメイデンの缶ペンケース(『パワースレイヴ』のジャケがプリントされている)と、アルカトラスのTシャツ(1stアルバムのジャケがプリントされている)と、ゲイリー・ムーアのタンクトップを買ってきたのであった。黒いタンクトップには『ヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャー(Victims of the Future )』のジャケ、あの逆三角形のロゴがプリントされていた。

ヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャーヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャー
(2010/12/08)
ゲイリー・ムーア

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中学生当時、周りのメタル好き極々一部の間でバンドのロゴを教室の机やら缶ペンケースやら学生カバンに描くのが流行っていた。極々一部なので流行っていたとはいえないけど…

金八先生”の第一シリーズで野村のヨッチャンがカバンに「VH」と、ヴァン・ヘイレンのマークを描いていた流れか?

そこで、思い立った私はタンクトップにプリントしてあったゲイリー・ムーアのロゴマークを、思い切りカバンに描いたのであった。

そのカバンや、買ったタンクトップはもう残っていないが、なんと中学校の卒業アルバムにカバンの写真がバッチリ残っているのである!

 

そんな想い出を残して今日、ゲイリー・ムーアは突然逝ってしまった。

聴いていたピークが中学生~高校の途中までだったので、何を隠そう、方向性がブルースになって以降は聴く頻度がだいぶ落ちてしまっていた。なので、あまりエラそうなことは言えない。

しかし、今日はバラードとかブルース・ナンバーが沁みるし響くねどうも。それらを集めたベストを聴いて追悼することにした。

追悼、ゲイリー・ムーア

合掌。

ラン・フォー・カヴァーラン・フォー・カヴァー
(2002/10/30)
ゲイリー・ムーア

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ベスト・オブ・ゲイリー・ムーア~バラッズ・アンド・ブルーズ~ベスト・オブ・ゲイリー・ムーア~バラッズ・アンド・ブルーズ~
(2002/03/27)
ゲイリー・ムーア

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