石田ゆうすけ / 行かずに死ねるか!
自転車で世界一周、7年5ヶ月を要し9万5千kmを走破するとゆう途方も無いスケール感だ・・・と、当たり前の感想しか出てこないが。
7年5ヶ月といったら小学校に入学してから卒業するまでより長いし、中学高入学から高校卒業までより長いぞ(当たり前)。
著者はそんな旅の過程で様々な体験をし、いろんな風景を観て、いろんな人と出逢い、別れ、さらに再び逢ったり、中には永遠の別れ(旅で出会った友人の死)があったりするわけだ。
そして、これは読了後にちょっとやってほしいのだが、最終ページから戻って最初の一章だけ読み返すと、9万5千kmとゆう気の遠くなるような旅も、出発点アラスカでのひとコマ、自転車にくくり付けた思い荷物によろめきながらのひと漕ぎから繋がっているとゆうことになんともな感慨を覚える。
あまりの重さにバランスを崩し、思わずブレーキをかけてしまう、そんなスタートから7年5ヶ月の道のりが始まるのである。
ちなみに私は自転車で東京湾まで行って帰って90km(この本の旅に対して1/1000以下)、その折り返し地点でひと漕ぎした瞬間、帰り道の長さが頭に浮かんで気が遠くなってしまった(神様ごめんなさい!)。
宮田珠己 / わたしの旅に何をする。とは違う趣だが、どちらも旅に関する本で、たしか同じ時期に入手したんだと思う。やはりそのころはどうも私の精神状態精はアレだったようだ。 書店に行くと紀行ものばかりが目にとまった。ネットでも一人旅について書かれたページばかり見ていた。やはりどうもアレだったのだ…
行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅 (幻冬舎文庫)
(2007/06) 石田 ゆうすけ |