Takehiko“Shake”Kogure / Early L.A.Works (1992)
レッド・ウォーリアーズ解散後、渡米したシャケがカジノ・ドライヴ結成前に録音してお蔵入りになっていたアルバム。関わった誰一人世に出そうという気持ちがなかったらしいが、レコーディングした採算の関係、大人の事情でリリースされたという・・・いわく付きのアルバム。
レコーディング・メンバーは後のカジノ・ドライヴに残ったものは1人もおらず、しいて言えばゲストでキーボードを弾いている厚見玲衣が後に正式メンバーとして合流することとなる。
音楽的な分類をざっくりといえば、ハード・ブルース・ロックといったところか。
レッズのラスト・アルバム『Swingin' Daze』とカジノ・ドライヴの『Fever Visions』は“カラフルでポップ、サイケデリックでグラム・ロック的”という共通点があり、メンバーは違えど世界観がすんなりと繋がっていくのだが、その2作の間に何故、このような、生真面目なブルース・ロックというような音楽性が来たのか不思議だ。「アメリカ大陸に来たし、みんな肉食って身体がデカイし、ロックの本場でマーシャル・アンプ大音量で鳴らしてみっか!」みたいな心境だったのだろうか。
インタビューによるとこのころは新たな方向性が定まっておらず、作曲の方もスランプだったようだ。
あくまでお蔵入りしかけていたような、参考作品以上のものではなく、面白みがないといえばないのだが、聴きどころがまったくセロかとゆうと、そうでもなく・・・といういか無理矢理探すと、このうち何曲かはカジノ・ドライヴのデビュー後もライヴで演奏されていた。
そうそう、このアルバムがどのくらい本人不在の状況でリリースされたのかというと・・・
ジャケットに使用されている写真がレッドウォーリアーズ時代の写真なのだ。
あ!なんだこれ!!??同じのが2枚入ってる!!
アタリ!?
TAKEHIKO“SHAKE”KOGURE EARLY L.A.WORKS
(1992/08/21) 木暮武彦 |