ソフトマシーン / 4 (1971)
Soft Machine / Fourth
カンタベリー・ミュージックの最重要バンドであるソフト・マシーンは、その前身バンドからメンバー・チェンジを繰り返しつつ音楽性を次第に変化させており、あの人やこの人が抜けたりその人やどの人が加入したりするうちに、初期のサイケデリックでアヴァンギャルドなポップ路線から、あんな人とかこんな人主導でジャズ・ロック路線を強めていき、LP片面に1曲ずつ収録の2枚組、計4曲からなる大作『3RD(Thrd)』を経て、この『4(Fourth)』では、ヴォーカル・パートがなくなり完全にインストゥルメンタル化。管楽器を多く導入しさらにジャズ色を強めたサウンドになっている。その後もそんな人やああいった人が出たり入ったりしつつ、フュージョン路線へと方向を変化させていった。さらにあのバンドから誰が来たり、抜けた彼があんなバンドやこんなバンドに入ったり、ああいうバンドを結成したりしながら、ソフト・マシーンを中心としたカンタベリー・ミュージックの複雑な人脈相関図は作られていくのであった。
4(紙ジャケット仕様)
(2007/04/18) |