ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

大好きなシャツ(1990旅行作戦)

HMV渋谷店が閉店した。

「ここでCDを買った記憶がないのは何故か?これじゃ音楽好き、渋谷系好きを名乗れないじゃないか!」と思ったが、よく考えてみたらHMV渋谷店が営業していたのは1990年からの20年間。そのうち14年間ぐらいは、我輩は自分の働く店で、社販でCDを買っていたんだから他の店で買うワケがないのだ。残りの約6年は・・・そもそもCDだけを買いに行くには、東京は遠いんだよ・・・というのがあるワケだが、何かしらの用事で渋谷へ出向いたときには必ず寄っていた。行動範囲としては、新宿のを訪れる回数の方が多かったので、都内でCDを購入といったら、ヴァージンメガストアあたりが多かったかな。

渋谷の・・・というかHMV自体、手書きのPOPをやめてしまってから行く回数が減った気がする。1990年代初頭、CDショップには無目的に訪れても毎回新たな発見があったり、店員が書いたポップ、ときに情念のこもった長文のコメントがあったりして、読むのも楽しかった。

HMVに限らず、有名CDショップ全体において、CDの売り上げが下降に転じて以来、売り場の品揃えがつまらなくなったというのは・・・まあ昔は現場の裁量で商品の発注をして、個性的な売り場が出来、それが当たっていたので面白かったという側面があり、面白い反面、バックヤードに何があったかというと、輸入盤は返品ができないので、見込みをハズしたタイトルの不良在庫が山ほどあったりする。店舗ごとに発注した返品確約のない国内インディーズ商品も同じことで、仕入れに使えるお金が減り、不良在庫のリスクを回避しようとすれば、仕入れは本部でとりまとめ、品揃えが画一的になるのは致し方ないところだ。文化は効率化できない。あの頃は大いなるムダとともに輝きがあったのかもしれない。

・・・と、なんか当たり前のことしか書いていないが、その他にもいろいろ・・・ここ10年で現場に起こった変化などについては、ひとつ書き出すと芋づる式に関連づいて山ほど書くことになるので、メンドクサイから止めた。

ピチカート・ファイヴTYOピチカート・ファイヴTYO
(2006/03/31)
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