ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

Smart Escape Forever

ここ数日、ウイラード関係のエントリーが多くなってきたが、まさかこんなことを書くことになろうとは。

ウイラードのギタリスト、Shinが亡くなってしまったらしい。ガセネタかと思ったが、情報源がEMI時代のディレクター、加茂氏のツイートだったので確かなようだ。

Shinは1986年、ウイラードがEMIからメジャー・デビューするタイミングで加入し、先日書いた1990年、日比谷野音でのライヴを最後に脱退。その後は音楽シーンから離れてしまったようなので、もう見なくなってから20年経っているんだなあ。

Shinがバンドに在籍していたのは遠い昔のことではあるが、メジャー・デビュー前後はメディアへの露出が一番多かった時期なので、ウイラードとゆうと“Jun、Shin、Klan、Kyoya”といったメンバー4ショットの印象が強い人も多いかもしれない。

アレンジも凝り、サウンドの作りが緻密化、構築美を増していったEMI時代を支え、一転、コロムビア移籍第一弾となるセルフ・タイトルのアルバム『The Willard』では荒々しい歪みで太い演奏を披露。それが最後の作品になった。

雑誌のインタビューで「普段、どんな練習をしているのか」と問われて「スケール練習などはしないけど、今(デビュー後)でもコピーをやることがある」と答えていた。「しかもロビン・トロワーの完コピ」だそうだ。

コンポーザー、Junが作り出す世界観の中、高度な演奏が要求されるウイラードで堅実なギター・プレイを披露していたShin。

久しぶりの消息確認が訃報とは凄く残念としか言いようがない。

I pray his soul may rest in peace.

一時期、Shinが使用していたアイバニーズの、ストラト的なシェイプでレス・ポールのようなパーツ構成のギター・・・モデル名は“Duke”だっけ?‘90年の野音ではゲスト出演したKlanが使ってたヤツ。Shinが使用したのもそんなに長い期間ではないし、生産期間もそう長くなかったような。後継機っぽいモデルも出ていないし人気なかったのかな。音は弾いてみないと分からないけど、ルックス的にアレは今でもちょっと欲しい気がする。