ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

世界平和音頭

The Willard / Prank Ster A Go Go (2010)

・・・つうワケで、昨日O-WESTでのライヴでなんとか無事にゲットした会場限定Maxiシングル『Prank Ster A Go Go』でござる。

1998年にリリースされたオリジナル盤は持っていないので、我輩にとってはこれが初となる。

前の年に出たフル・アルバム『Tallyho』は“装飾を削ぎ落とした音”、対してこちらは“バンド編成にとらわれない色彩豊かな音”ということらしい。近い時期の2作で音のコンセプトが対極をなしているところが面白い。ビートルズサイケデリック・ソング『Tomorrow Never Knows』では、シタールタブラが活躍している。民族楽器が鳴る傍ら、リズムには機械との同期も使われている(・・・んだよね?これ)。

アルバム『Good Evening Wonderful Fiend』に収録されていた『C'mon Whips』は抑えた感じでいくぶんスマート、クールになったヴァージョンでリメイクされている。

再発にあたって追加収録されたT-Rexの『Ride A White Swan』は、当時トリビュート・アルバムに『20th Century Boy』のカヴァーで参加したときに録音されていたテイクにいろいろ手を加えたものらしく(公には初出とゆうことでいいのかな?)、ドラムは現ドラマーの大島氏が叩いている・・・ということは、差し替えて録音しなおしたとゆうことか。リズムを上モノに合わせて差し替えるのって大変だと思うなー。オジー・オズボーンのリマスターでも行われたけど。

T-Rexのオリジナル・ヴァージョンはシャッフルのリズムだが、ウイラードはストレートな8ビート・ロックンロールにアレンジして演奏している。

以前行われたEMI時代のリマスターもそうだが、今回もオリジナル・リリースはキングレコードいからで、メジャー・レーベルで出したものを自分のレーベルからリマスター、収録曲を追加したり新たにライナーを書いて出すのは権利関係の手続き上、難易度は高いのだろうか。EMIもキングも、当時関わった人が何人か協力してくれているようだが。メジャー音源をこうゆう形態で出し直すのは他にあまり聴いたことがないが(我輩がしらないだけかも)、自分の感知しないベスト盤などが出てしまうこの業界、音や流通形態を自らのコントロールによって納得できる形でリイシューできるのは良いことだと思うぞえッ!!