ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

NAI・NAI 16

シルヴァーヘッド / 恐るべきシルバーヘッド / 凶暴の美学

Silverhead / Silverhead / 16 And Savaged

 

オイラが持っているのは、1stと2ndがセットになっている2枚組なんだが・・・この、2枚を無理矢理見せているジャケのデザインはどうにかならんかったんか。

その時代性やルックス的な打ち出し方もあって、“グラム・ロック”にカテゴライズされる彼らだが、マイケル・デ・バレスのソウルフルな歌声を中心に、正統派ブリティッシュ・ハード・ロックンロールを鳴らしていて、音だけを聴いてみるとハンブル・パイやフェイセズあたりに近い気もする。

そもそも“グラム・ロック”は音の形態を指すわけではなく、派手なメイクやコスチュームを含めた表現の形だが、デヴィッド・ボウイT-REXしかり、曲調にもどこか現実離れしたようなポップ感があり、スレイドのメロディはバブルガム的ともとれる突き抜けたキャッチーさがあったり、ロキシー・ミュージックアヴァンギャルドだったり、モット・ザ・フープルもグラム以前と以降ではメロディのキラキラ感が違ったりする。スウィートも、名前の通りといってはなんだが、ハードな曲の中にも甘味なメロディが宿っている。

ヴィジュアルを抜きにしても、なんとなく“グラム・ロック”の匂いが感じ取れるのだ。

それに対してシルヴァーヘッドはどちらかというと若干、土の匂いがするゆうか、ブルージーなロックンロールといった感じだ。

2ndアルバムのオープニングを飾る必殺の『ハロー・ニューヨーク(Hello New York)』をはじめ、ポップ、キャッチーではあるがグラム・ロックのキラキラ感とは違う、渋い輝きを放っている曲が多い。同時にそこはかとないB級感も放っているが、それはそれで魅力ではある。

余談ではあるが、アメリカに渡りカジノ・ドライヴを結成したシャケと、当時シルヴァー・ドッグスで活動していたFUJITOが、日本武道館で行われたイベントでこのシルヴァーヘッドの『ハロー・ニューヨーク』を演奏していて、アメリカでシャケの友人になったラットのロビン・クロスビーもギターを弾いていた。

もうひとつ、デッドエンドのMORRIEがヴォーカルだったと思うが、メタル系、ロックンロール系ミュージシャンがどこかのオールナイト・イベントか何かでお遊び的セッション・バンドを結成。そのバンド名が『ハロー・ニューヨークス』だった。…と、思うが、詳細が思い出せない。

ロッキンf』をひっくり返して読み返せばはっきりするが、メンドくさいので今日はやんないよ~ん。

恐るべきシルヴァーヘッド恐るべきシルヴァーヘッド

(2008/12/17)

シルヴァーヘッド

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凶暴の美学凶暴の美学

(2008/12/17)

シルヴァーヘッド

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