エリック・バードン&ジ・アニマルズ / ベスト (1994)
Eric Burdon & The Animals / Inside Out
1990年代、FMのNACK5にて深夜放送されていた『MIDNIGHT ROCK CITY』は、錚々たるロック・ミュージシャン達が日替わりでパーソナリティーを務めていたわけだが、ある日、ザ・コレクターズの加藤ひさし氏が担当する放送を聴いていたら、エリック・バードン&ジ・アニマルズの『スカイ・パイロット(Sky Pilot)』がオン・エアされた。
7分半と長尺のフワフワとしたこの曲を、加藤氏は「最高のサイケデリック・ソング」と紹介していた。
布団に潜って聴いていたところをとっさにメモ紙とペンを探し、曲名をメモして後日購入に至った。
『スーパー・ナイス・プライス1400シリーズ』だけど・・・
とりあえず、難なく入手できたわけだ。
アニマルズ解散後、サンフランシスコに移って“エリック・バードン&ジ・アニマルズ”の名義でサイケデリックに接近した音楽を展開していた時期のベストで『スカイ・パイロット』や、後にグランド・ファンク・レイルロードが野獣のように演奏した『孤独の叫び(Inside Out)』や、アイク&ティナ・ターナーの『リヴァー・ディープ、マウンテン・ハイ(River Deep Mountain High)』(近年、ウイラードもシングルのカップリングやライヴでカヴァーしたな)も収録されている。
『サンフランシスコの夜(San Franciscan Nights)』や『モンタレー(Monterrey)』はいかにも(とゆうかタイトル通りだが)当時のヒッピーやサイケデリック・ムーヴメントの空気を反映した曲だ。
深夜ラジオで一聴して気に入った『スカイ・パイロット』は、EP盤で発売された当時は、曲が長く収まりきらないのでA、B面に分けて収録されていたらしい。
サイケデリック・ソングにもいろいろあるが、この『スカイ・パイロット』のような浮遊感溢れる曲調はとくに好きなタイプだ。
ジミヘンの『ラヴ・オア・コンフュージョン(Love Or Confusion)』やビートルズの『シー・セッド・シー・セッド(She Said She Said)』『トゥモロー・ネバー・ノウズ(Tomorrow Never Knows)』あたりがそうだ。
RCサクセションの『スカイ・パイロット』はまったく別の曲だが、これもアニマルズにインスパイアされて作ったらしい。
『MIDNIGHT ROCK CITY』の第1部が放送されていたのは深夜1時~3時。たしかその日は寝付けなかったのか夜中に目が覚めたのか・・・だったと思うが、そのおかげでこの1曲、『スカイ・パイロット』を知ることができた。
![]() | The Best of Eric Burdon & the Animals, 1966-1968
(1991/06/11) Eric Burdon & the Animals |
![]() | The Very Best of Eric Buroon & The Animals
(2007/12/21) Eric Burdon |