ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

RED WARRIORS "SWINGIN’ DAZE” 21st Century @ LIQUIDROOM

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…と、いうわけで、明日書くといいつつ明後日になっちゃった。

レッド・ウォーリアーズのライヴ観に行った!

今回は1989年の解散前に出たアルバム『Swingin' Daze』の30周年で再現ライヴということで、収録曲順でやるんだろうな(当然)とか、衣装がその感じで統一だろうなとか、シャケがシド・バレット期のピンク・フロイド・トリビュート“夜明けの口笛吹き”でオイルショー導入してるからその流れで今日もやるかなとか、そんな予想はまあ、してたのね。

リキッドルームのフロアに入ったら、ステージはサーカス小屋風な装飾で、ビートルズの『Magical Mystery Tour』が流れてて、やっぱしオイルが映し出されてて。

そんで、始まったライヴは、予想の斜め上行く展開だったんだわ!

当然、1曲目は『欲望のドア』なんだけどさあ、幕越しに演奏してすぐ出てこないやつ。それが、曲前にイントロダクションのパートが追加されてんの。それがほとんどの曲間にあるんだよ。小曲がいくつも挟まれんの。それにユカイがセリフ乗せたりして。さらにキヨシがファズかけたベースソロ弾きながら、「ラヴリー・レイナか!?」ってぐらいのファルセットでスキャットして歌ったり。

アルバムにはなかった、そんな小曲みたいなのが入ると、俄然コンセプトアルバム的になってくるのね。アルバムには、サイケでグラムっていう全体のトーンはあっても、曲どうしの関係性は独立してて、物語性は希薄だったのね。それが、30年後の後付けで裏ストーリー(ユカイ曰く)と、曲間に新たな演奏が加わったことで、物語になってくるの。アルバムの世界観が、拡大してんのよ!アルバムの完全再現じゃなくて、完全版が現れたんだなこれ。『Magical Mystery Tour』が『Sgt. Pepper's~』にも近づいたかな?みたいな。

サイケとグラム、ポップっていう世界に、シアトリカルまで加わって、なんかすんごいものになってたよ。で、これは30年前には考えてなかったわけで、後付けでこうなるってのはナイスアイディア賞だったな。

89年に解散した後、コンマくんが引退して再結成以降に不参加なのは残念なんだけど、メンバー3人になったことで、今回に関してはキヨシ=太ったサーカス魔術師、シャケ=コオロギのガイコツ、ユカイ=honey Beeって、『Dance Macabre』の登場キャラにあてはめちゃうってのも面白かった。

そういえばシャケ、『SWINGIN’ DAZE』の演奏中は$ギターか、マーク・ファーナーっぽいアレの2本、どっちもハムバッカーPUのギターで通してた。アンコールまでシングルコイルは登場しなかった。

あと、今回のドラマーはJOEだったから、JOEが叩くと『バラとワイン』とか、超分かりやすくJOEヴァージョンになるんだよね。

完全復活をうたっても、住んでる場所がバラバラだし、短期集中でどこまで?と思ってたのが、いい意味で裏切られた。

大雨で靴に水がしみ込んでたのと、ライヴ後に飯食おうとGoogleマップで検索した店の場所に行くたび、3件も撤退閉店しててもう存在してなく、「もう恵比寿で食わなくていいや!」と、あきらめてそのまま帰ったのを除けばいい1日だった。