ジェフ・ゴールドスミス日記

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『3055』が閉鎖しちゃったので、書いた記事をサルベージするよ。

 

入稿 2013/12/26

 

Neil Young / Live at the Cellar Door (2013)

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1. Tell Me Why
2. Only Love Can Break Your Heart
3. After the Gold Rush
4. Expecting to Fly
5. Bad Fog of Loneliness
6. Old Man
7. Birds
8. Don't Let It Bring You Down
9. See the Sky About to Rain
10. Cinnamon Girl
11. I Am A Child
12. Down by the River
13. Flying on the Ground Is Wrong

 

本作はニール・ヤングが1970年に行ったソロ・ライヴの模様を収めたアルバムである。名作『After The Goldrush』がリリースされた後という時期のライヴということで実に興味深い内容だ。その『After The Goldrush』からのナンバー、さらにバッファロー・スプリングフィールド時代のものから、後のアルバム『Harvest』に入る“Old Man”まで、全編にわたり素晴らしいパフォーマンスを聴くことが出来る。

ソロでの出演ということで、このアルバムに入っているのは、ニール・ヤングの歌、そして自身で弾くアコースティック・ギターかピアノだけ。つまりライヴ中終始、歌声と一つの楽器しか鳴っていないのだ。スタジオ・ヴァージョンではバンド・サウンドの曲も弾き語りで演奏されている。コーラスのハーモニーも入っていない。その、まさに最小限の構成で演奏される楽曲群の純度、ダイレクトに伝わってくる音楽の力に驚く。音響の面でも、スピリット的な意味でも、この作品はとてもリアルだ。 曲間で聞こえる観客の拍手と歓声。それから想像するに、それほど大きな会場ではないようだ。そんな環境の中で、ニール・ヤングは観客に語り掛けるように歌い、観客はそのメッセージと向き合う。

一人の歌と一本のギター、一台のピアノ、オーディエンスの息遣い。この実況録音は、シンプルな音数の中に無限大の感動が宿るものとなっている。(Jeff Goldsmith)

 

 

 

LIVE AT THE CELLAR DOOR

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