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ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

チョコクロワッサン日記

『3055』が閉鎖しちゃったので、書いた記事をサルベージするよ。

 

入稿 2012/08/10

Neil Young & Crazy Horse / Weld (1991)

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1 Hey Hey, My My (Into the Black)
2 Crime in the City
3 Blowin' in the Wind
4 Welfare Mothers
5 Love to Burn
6 Cinnamon Girl
7 Mansion on the Hill
8 F*!#in' Up

1 Cortez The Killer
2 Powderfinger
3 Love And Only Love
4 Rockin' In The Free World
5 Like A Hurricane
6 Farmer John
7 Tonight's The Night
8 Roll Another Number (For The Road)

 

ニール・ヤングは、その長いキャリアの中で、いくつものライヴ・アルバムを残してきた。その中で、もっともノイズ係数の高い作品が、この1991年に発表された『Weld』だろう。冒頭から、歪んだというより、完全に音がつぶれてしまった轟音ギターが聞こえてくる。アコースティックもニール・ヤングの大きな魅力だが、本作ではあえてそれを外し、ラウドなエレクトリック・セットで押し通している。

このライヴ・アルバムをそのような内容に導いた理由は二つ、まず、世界情勢として湾岸戦争があり、それに対する抗議、怒りのテンションが演奏に現れている。エレキ・ギター、そしてクレイジー・ホースとのコーラス・ワークを駆使しカヴァーしたボブ・ディランの『Blowin' In The Wind』は、SEとしてサイレン、爆撃、機銃掃射の音が鳴っている。ディランの弾き語りによる名曲が、さらに強烈なメッセージ・ソングとして鳴り響く演出だ。

そして、このような音となったもうひとつの要因。それはグランジ/オルタナティヴ・ロックの台頭といった、ミュージック・シーンの空気だろう。ニール・ヤングは多くのグランジ系ミュージシャンにリスペクトされた。パール・ジャムとは、後にアルバムを共作もしている。ニール・ヤングの姿勢、音楽性に影響を受けた若い世代がシーンを作り、それに刺激されるようにニール・ヤングも大きな音でギターを鳴らす。そんな相互作用が見て取れる。(Jeff Goldsmith)

 

 

Cortez the Killer (Live)

Cortez the Killer (Live)