ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

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『3055』が閉鎖しちゃったので、書いた記事をサルベージするよ。

 

入稿 2012/08/05

 

The Byrds /  Sweetheart of the Rodeo (1968)

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1. You ain't goin' nowhere
2. I am a pilgrim
3. Christian life
4. You don't miss your water
5. You're still on my mind
6. Pretty boy Floyd
7. Hickory wind
8. One hundred years from now
9. Blue Canadian Rockies
10. Life in prison
11. Nothing was delivered

 

ザ・バーズは、ロジャー・マッギンが弾く12弦ギターの響きを軸に、時代の流れやメンバーの変遷とともに音楽性を変化させた。フォーク・ロック、サイケデリックと続いて、この『Sweetheart of the Rodeo』では、カントリー・ロックときた。この方向性は、アルバム1枚だけを残して去ったグラム・パーソンズによって持ち込まれたものだ。

カントリーに造詣の深いグラム・パーソンズバンドに与えた影響は大きく、本作では、バーズのロックとカントリー・ミュージックが見事な融合を果たしている。フィドルなどを交えてゆったりと流れるレイド・バック・サウンドを聴くと、リーダーであるロジャー・マッギンを差し置いて、グラム・パーソンズバンドの舵を取っているのが分かる。面白いのはそのハマリ振りで、まるで、彼らが昔からずっとカントリー・ミュージックを演奏していたかのような違和感のなさ。それが当然のように、自然な感じで聴けてしまうのだ。

バンドに大きな変化をもたらしたグラム・パーソンズであったが、アルバム発売を待たずしてバーズを脱退してしまう。そしてフライング・ブリトー・ブラザーズを結成し、カントリー・ロックの可能性を追求した。(Jeff Goldsmith)

 

 

SWEETHEART OF THE RODEO

SWEETHEART OF THE RODEO