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ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

(谷)

『3055』が閉鎖しちゃったので、書いた記事をサルベージするよ。

入稿 2011/08/24

 

松任谷由実 / NO SIDE (1984)

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1. SALAAM MOUSSON SALAAM AFRIQUE
2. ノーサイド
3. DOWNTOWN BOY
4. BLIZZARD
5. 一緒に暮らそう
6. 破れた恋の繕(なお)し方教えます
7. 午前4時の電話
8. 木枯らしのダイアリー
9. SHANGRILAをめざせ
10. ノーサイド・夏~空耳のホイッスル

 

まず、壮大なオープニング“SALAAM MOUSSON,SALAAM AFRIQUE”で、リスナーは目の前にある日常から離れ、ユーミンの描いた大地、サバンナ旅行へと引き込まれていく。

サンタナのアルバムならそのまま荒野を旅するところだが、そこはユーミン。次に構える代表曲のひとつ“ノーサイド”ではラグビー場へと舞台が移る。さらに曲は進み、記憶の中のダウンタウン、スキー場、師走の街でプロポーズ…と続く。それら様々なシチュエーションのディティールを歌詞に落とし込み、各リスナーの中で普遍化させてしまう描写力が見事。自分が同じ体験をしたことがなくても、ユーミンが用意した目線でバーチャルにその世界で泳いでしまうのだ。

サウンド面の充実度も高く、とくに白銀の山を描いた“BLIZZARD”のアレンジなどは、イントロが流れただけで体内にアドレナリンが過剰分泌され、吹雪くゲレンデの中に自分が放り出されてしまったような感覚に陥る。まさに強力な磁場を発する音世界だ。(Jeff Goldsmith)

 

 

NO SIDE

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