人間椅子 / 怪談 そして死とエロス （2016）
人間椅子って、リアルタイムでイカ天を観て以来、たまに気になったり気にならなかったりしつつ、ちゃんと聴いてなかった。ずっと、和嶋慎治氏のSGに対するこだわりとか、自作エフェクターについてのこだわりとか、気になってたんだよね。だから、あんまし音に触れてないけど、インタビューとかはよく読んでたという。なんかオーケンの本とかはよく読んでたけど筋少を聴くのはずっと後だったみたいな感じか。
そんで、いきなり目下の最新アルバムを聴いた。イカ天から飛んでいきなり2016年の音なので、音圧とエッジが凄い。あとすげードゥーム感。でもバンドの基本的な佇まいはまったく変わってないから凄い。サウンドのクォリティが上がってるだけ。そんで、25年以上もやってて、プログレッシヴな展開とか、まだ詰め込むかってぐらいの徹底ぶり。こんだけ長くやってても、アイデアが枯れてないって感じ。
だから、バンドの動員とか評価も今が過去最高って。イカ天直後の人気はブーム渦中ってのもあったから、25年後に正当な評価が出てるってまた凄いなあ。本人たちが語るように、バイトしなきゃ食えないような売れない時代を経て再浮上って、ネットでの評判も大きかったのだろうか？電波媒体だと忘れられたらそのままで、紙媒体だと、バンドブーム以降は楽器系雑誌でしか見かけなかった気がするんだけど。
