ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

ちぐはぐ・ランナーズ・ハイ

キッス / アサイラム (1986)

Kiss / Asylum

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ノーメイク時代のキッスで、俺としては思い出深い『アサイラム』…なんだけど、カセットテープでの所有だからもう何年も聴いてなくて…で、今回超久しぶりに聴いたら、思い出した!CD所有のベスト盤に入ってる『ティアーズ・アー・フォーリン』も好きなんだけど、それ以上のお気に入りは『孤独の陰』だった!すっかり忘れてた。そもそも忘れてたから、『孤独の陰』って邦題も忘れてた。今は日本での表記は『フー・ウォンツ・ビー・ロンリー』ってなってるようだ。

「ズンズズズズ…」ってリフとマイナー・メロディ、コーラス・ワークとかどれも見事でこれは当時、かなりリピートして聴いたなあ。この曲はPVが作られたけどシングル・カットはしてないんだよな。

オリジナル・メンバーが一人、二人と辞めていって方向性も迷走した時期から、ギタリストがヴィニー・ヴィンセント、マーク・セント・ジョンと短期間で代わる時期を経て、このアルバムから、オリジナル。メンバーが復帰するまで、ノーメイ時代はずっとブルース・キューリックが弾くんだよね。その一作目ってことでクオリティは高い。当時から思ってたんだけど、80年代のキッスって、時代に対応して演奏的にはへヴィ・メタル的になってて、ブルース・キューリックも要所でハイテクなギターを披露してんだけど、ポール・スタンレーとブルースのギターは音がマイルドなんだよね。ラットとかドッケンとか、LAメタル勢の、キンキンに尖ったトーンじゃなくて、ウォームな。ディストーションとオーバードライブの違いというか。俺は80年代のアルバムがリアルタイムだから、これとラットとかを同列に聴いてたんだけど、ここら辺が大人のバンドってことなのかなーと思って聴いてたんだ。

 

Asylum

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