ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

Holta-Polta

そんなこんなで、4月になって俺が自治会長の年度がスタートした。4月になるなり、自治体やら自治連合会から次々と郵便物が届く。近隣の学校から回覧物が届く。市のからの配布物が玄関前のドサっと置かれる。郵便物は、たいがい読んではいそうですかでは済まないもので、それを受けて手続きをしたり、連合会からは総会に出席せよとかそういったもので、基本的に憂鬱だ。というか自治会長あての郵便物で、もらって嬉しい物て絶対に存在しない。年度の前半ぐらいまでは、マジで仕事から帰宅したときに郵便ポストを開けるのが怖かった。

配布物は50何世帯に対し、ポスティングしなければならない。これがまあ大変。まず部屋の中で数種類の配布物を50南セット作って、配って回る。50何世帯だからそれなりの時間はかかる。休日の貴重な時間を無駄にしたくないので、仕事が休みの2日前にセッティングをして、休み前日の夜に配った。回覧物は7区画なので7セット作って回せばいい…と簡単なはずだったが、学校からの配布物はいつも3種類あるうち1つが枚数が区画分に足らなかったりで、ちゃんとセットにならなくて困った。

そしてだ、配布物より困るのは、回覧版は回った後に帰ってこないと超困るのだ。ほとんどの世帯は問題なく回し、ほとんどの区画は数日後にえってくるが、2区画は回覧を止めるやつがいるので戻りが遅い。遅いどころかワースト1の区画はそもそも返さない。そこで俺は考えた。回覧版の表紙にはチェック表が貼ってあり、読んだらサインをして次に回す。それだと誰が止めてるのか分からない。なので戻りが遅い区画には自分が次に回した日付を記入させるようにした。分かったところで遅いは遅いんだけど。回覧版が返ってこないと、その挟む板、ファイルが返ってこない。前のが返ってこないのに次の回覧物がうちに送られてくる。仕方なく集会所に置いてある予備を使う。それも戻らないまま次の回覧。また予備を使う。そのうち、どの回覧物まで回したか分からなくなってしまう。そこで今度は、表計算ソフトで、書く区画にいつ、どの回覧を回していつ返って来たかをすべて記録することにした。それでも多いやつは遅いんだけど。とりあえずどこまでどうなったか分からず混乱することは解消した。これに限らず、次々を降りかかる難問に対し、俺はとにかくなんでもかんでも、工夫で対処して投げ、また投げ、背負い投げることで応戦することにしたのである。回覧を止めている世帯に対しては、「もう回覧版のストックがないのでお前がガメてるのをすぐさま返さないと、次からお前の区画だけ回覧物の中身だけで回すぞ!」という趣旨のメッセージを、もっとふつーの通達文に訳して(当たり前)、回覧を回したら、ためてたのは返って来た。が!9月に5月のを返すとかなんだよ!時空がねじれてんだろ!しかも5冊持ってんのにいっぺんに返さないの!1冊ずつしれっと返すんだよ!小出しにしたって犯人は分かってんのに。自治会の重要な連絡は、掲示板に貼っただけでは見なかったとかが心配で、回覧して帰って来たものを掲示板に貼って再周知したいのに、止めるやつがいると出来ないんだよ!

50数世帯の人間がいて、気が合うとか合わないとか、あいつはマナーが悪いとかなんだとかかんだとか神田外語学院だとかある中で、そこそこのバランスではみ出ないよう皆が生きている。そこからはみ出してしまうような人間は、日々いったい何と戦っていたらそうなるのか疑問に思った。