ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

ブラックバタフライ

バッド・カンパニー / バッド・カンパニー

Bad Company / Bad Company

 

この、デビュー・アルバムは、アメリカで1位とってんだよなあ(本国イギリスでは3位)。

それにしては地味、というか渋い!というかブルース・ロック!というかやっぱ地味。というかソウルフルな地味。地味でブルース・ロック。久々に通して聴いたらやっぱ地味。

渋渋でブルースがもうソウルフルで本格派で渋渋で渋渋ってのは、バドカンがポール・ロジャースのバンドだからと思ってたんだけど、モット・ザ・フープルから来たミック・ラルフスの色なのかも。8曲中5曲がラルフスの作曲ね。前にも書いた、モット・ザ・フープルの名盤とされてる『すべての若き野郎ども』も、実はグラム・ロックの煌びやかさより渋さが勝ってて。曲のキャッチー度が上がる次作、『革命 - Mott』 ではラルフスの曲に代わってイアン・ハンターの曲が増えてて、さらに次作の『ロックンロール黄金時代』になるとラルフスは脱退してるし。モットがグラム・ロック・バンドとしてキャッチーな曲が増えるのは『すべての若き野郎ども』以降だって俺の説と、バドカンのヒット作の地味さってリンクするんじゃないか。

このアルバムでは、ラルフスがモット時代に発表した『レディ・フォー・ラヴ』をセルフ・カヴァーしてるのね。モットではラルフスがヴォーカルをとってて、こっちのヴァージョンはポール・ロジャースが歌ってんのね。まあこの曲はグラム・ロックのコスチュームで演奏するよりはバドカンでやるのが合ってるのかもしれん。なので、バドカンの渋さってのは、もちろん元フリーの2人が引き続き持ち込んだものもありつつ、けっこうラルフスの存在も大きくて、ラルフスってグラム・ロックのイメージより、こっちブルージーさの方が本質なのかもね。

Bad CompanyBad Company

(1994/09/27)

Bad Company

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