ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

パジャマドライブ

ドッケン / バック・フォー・ジ・アタック (1987)

Dokken / Back For The Attack

 

以前勤めていた会社で、遅番だった日の昼どきに出勤したら、事務所に本社から社長が来てたんだよ。そんで俺の顔を見るなり、「ドッケン!」って言ったんだよ。俺はとっさに、なんて返せばいいのか0.5秒で考えて「クワイエット・ライオット!」って答えたんだよ。

このエピソードは、俺が社の中でメタル好きってことになってたって話なんだけど、俺のライブラリーでメタルが占める割合ってそんなに高くないんだよ。もはや低い、少ないといってもいい。記録メディアの変遷で、レコードやカセットテープだとメタル度高いけどね。CD時代になるとそんなにないよ。自発的に音楽を聴いてきた期間が30年として、へヴィ・メタルってジャンルが好きって感じで過ごしてたのって…そうさなあ、1984年からせいぜい1987年あたりまでなんだよね。ガンズ・アンド・ローゼズが売れたりエアロスミスが再評価されたり、日本でも同時進行的にレッド・ウォーリアーズやZIGGYあたりが盛り上がってくると、同じ長髪でもメタルって感じじゃなくなるし、その後はもっといろんなジャンル、ハードロック文脈とは違うものも聴くようになってきて、そこからメタルには戻らないんだよ。聴いても散発的にだし、あとは大人になってから昔聴いてたのとか、聴きそびれたてたやつを手に入れるとかそんなもん。

じゃあなんでメタル好きで通ってしまうのかっていうと、メタルは伝わりやすいんだよね。「僕は一日中アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン聴いてます」とか「マグマが好きでコバイア語話せます」とか、職場で噂になりにくいもんね。まあ「あの人、トーキョー・ブレイドのファンらしいよ」ってもの伝わりにくいけど、それは「ヘビメタ聴くらしいね」って変換できるからね。俺がマイルス・デイビス聴いてることは、職場で周りの誰にも伝わってないないんだよ。まあそれは言う機会自体がないんだけど。

あと、"三つ子の魂百まで”というか、いろんな音楽を聴くようになっても、そしてメタルをあまり聴かなくなっても、ニュー・ウェーヴとかテクノよりは何倍も、メタルの方が系統だてて語りやすいってのはあるな。

ところで、全店施策でメタル特集やるからって、各店に配るCDのキャプションを俺が書いたのって、会社辞めるちょっと前のことなんだけど、あれって俺がいなくなった後にちゃんと実施されたのかな? すげー必死に書いたんだよあれ。

Back for the AttackBack for the Attack

(2008/07/15)

Dokken

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