ハンブル・パイ / パフォーマンス〜ロッキン・ザ・フィルモア (1971)
Humble Pie / Rockin' The Fillmore
このライヴ・アルバムには、「とにかく曲が長い!」って印象を俺は持っているのね。でもよくよく考えると、長いのはドクター・ジョンの『金のとげ』が約23分マディ・ウォーターズの『ローリング・ストーン』が約16分であとは一応10分以下なのね。まあ8分とか9分とかってのもあるけど。
上記2曲の長さが独特なんだよね。レッド・ツェッペリンは途中テルミン鳴らしたりギターをバイオリンの弓で弾いたりアーン、アーンとか言ったりで長い。グレイトフル・デッドはピラリラピラリラとジャムって長い。ピンク・フロイドはスタジオ盤の通りに演奏しても長い。ハンブル・パイは…そうねえ、今にも止まりそうなテンポにアレンジしてスティーヴ・マリオットが客を焦らすようにアドリブ入れつつ歌って、なんか、さっきからすんごく出そうで出ないって感じで長い。だから長い印象で記憶していた。
余談ではあるが、レイ・チャールズの『ノー・ドクター』って俺が最初に聴いたのはW.A.S.P.がやったやつで、それってハンブル・パイ・ヴァージョンのカヴァーなのね。オリジナルがレイ・チャールズだってのは長い間知らなかった。これって、ボン・ジョヴィが、『ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ』を、ジョー・コッカーのヴァージョン、『心の友』の方でカヴァーしたみたいなもんか。
Complete Performance-Rockin\' the Fillmore
(2013/10/29) |