死にかけて

今日は、『横濱ジャズプロムナード』でジャズを聴きに、というか、それも込みで横浜の街を楽しもうかなんて、出かけたわけよ。朝、家を出るときに雨が降ってたんだけど、天気予報を見ると回復傾向だし、現地に着くころには雨も上がるだろうと思って、みなとみらい線で元町・中華街まで行ったんだよ。みなとみらい線で元町・中華街まで行く行動は去年も同じ。ジャズの街頭ライヴが始まる正午まで、港の風に吹かれながら、ワールドフェスタとかオクトーバーフェストとかを冷やかしつつ、山下公園とか赤レンガ辺りをゆっくり歩こうかと思っていたってわけよ。そしたらさあ、現地に着いても雨が止んでないんだよ。雨が！

ワールドフェスタは開場してたけど、みんな傘さしてるし、朝の時点では出ているテーブルで食ってる人は一人もいなかったよ。

オクトーバーフェストにも誰もいない…じゃなくて、これは開場前だからで、ゲートの前からぐるっと長蛇の列が出来ていた…ビール好きねぇ。

わざわざ、みなとみらい線の終点まで行ったのに、雨が降ってるから山下公園なんて傘をさしつつ早歩きで通り過ぎて、これじゃ手前の馬車道とかでよかったんじゃないかとか思って。なんだかなあと憤りつつ、街頭ライヴを観る前に、なんとかこの、午前中の不完全燃焼を解消しようと、俺は港に見える、ねずみ色の大きな影の方に、歩を進めたんだよ。

 

港にある、ねずみ色した鋼鉄の塊は、自衛隊のお船だったわけ。

ヒト　ヒト　マル　マル、ワレ、海上自衛隊の艦艇ニ、乗船ス。

 

観艦式が行われているのは知ってたんだよ。「あ、あれが一般公開されてる船か」って。でもまあ、今日はジャズだし、それはスルーでいいかと当初は思ってて。しかし予定変更だよ。乗るよ。船に乗れば雨もしのげるかなとか思ったんだけど、甲板にも出るからそれはあんまり関係なかった。

まずは護衛艦“やまゆき”だよ。いきなり魚雷発射管だよ。

艦橋に上がって甲板を見下ろしたんだってば。

超巨大魚雷、じゃなくて、隣に停泊してて、次に乗船する潜水艦救難艦“ちはや”に搭載の深海救難低。でかいから、“やまゆき”からの眺めの方がわかりやすい。

 

アスロックランチャーだよ。対潜攻撃用だよ。海中に潜って隠れてんじゃねえよ。

 

アスロックランチャーの前に鎮座するのは、62口径76mm単装速射砲だよ。毎分80発のアレをお前に打ち込んでやるかんな。

シースパローだよ。艦地対空ミサイルだよ。うかつに空から近づくんじゃねえよ。

そのまま“ちはや”に乗り移って、その艦橋内部だよ。

ちはやに搭載されている無人潜水装置。銀色のマニュピレーターが伸びて、孫娘とあやとりをしたり、米に字を書いたり、女の子の腋の下をコチョコチョとくすぐったりする。

そんな感じで、ジャズプロムナードを観る前、予定外にひとイベントかましたんだよ。昼食後、雨が上がってのジャズプロムナードは、後でまた書くよ。

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