ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

ホワイル・マイ・ハート・イズ・スティル・ビーティング

18きっぷの旅、大阪編の続きだ。

新今宮からジャンジャン横丁から侵入し、心斎橋まで進行した私は、アメリカ村で諜報活動に従事した後、道頓堀まで戻った。今晩の飯にありつくために…

 

道頓堀界隈は、夜になっても冷めないアスファルトの熱と、そこに行きかう人々の熱気、ギラギラの看板などでグラグラと煮立って大変なことになっていた。それにしてもこの派手な看板たちは何だ?ここは『アド・バード』の世界か?客引きの声はステレオサウンドだ。ここだけを切り取ってみると、不況(衰退?)日本の現状が嘘のようだ。私はそんなカオスの中を、どの店で何を食おうかと、汗で湿って気持ち悪い服を着たままで亡霊のように徘徊した。

 

徘徊すること数十分、いい加減決めないとホテルにチェックインする時間に間に合わない。つうか、チェックインの時間には間に合いそうもないので、電話を入れて遅刻したんだけどね。 最終的に、”たよし”で定食を食った。

JRの難波駅から電車に乗り、私は今夜の宿に向かうため大阪へと戻った。大阪には、サニーボーイ・ウイリアムスンのアルバム・ジャケみたいな格好で道端に寝ているおっさんが何人もいた。

大阪駅から10分ほど歩いたところにあるカプセルホテル。ここが今晩の根城だ。安価なわりにアメニティがかなり充実しており、風呂施設も豪華で様々なバリエーションの浴室がある。しかし、各カプセルホテルの、独自ルールってどうもよく分からなくて手間取るなあ。あれを当然の顔しててきぱきと入浴、宿泊準備をこなしている人たちは、出張などで頻繁に利用する常連なのだろうか?そして、浴場で客の男衆たちみんなが、右足と左足の間に自前のウインナーソーセージをブラブラぶらさげているところ、女性のマッサージ師たちがフツーに仕事をしていて、これは今まで私の文化圏内になかったことだったりする。これはカプセルホテルとか、サウナでは当然の光景なのだろうか。とにもかくにも、猛暑にうだる大阪の街を徘徊中に分泌された、大量の汗を風呂で流すことができた。

そして諸君、私が旅立つ前に書いたエントリーで言及した、電源ソケットが活躍する場面が、ここでようやっと訪れたのである。このホテルには、”コンセント付き”といった、割り増し料金のプランがある。ホテル内すべてのカプセルにコンセントがあるわけではないのだ。昨今の旅では、携帯電話、デジカメなどのバッテリー充電のために、コンセントは必須である。私は迷わずコンセント付きのプランを予約した。そしてさらに、ネットで諸々旅の予習をした際、このカプセルにあるコンセントの差し込みはひとつだけということを突き止めたのであった!それではデジカメと携帯電話の充電を同時に行うことが出来ない。たどり着いたら風呂に入って寝るだけのカプセルホテル、ひとつずつ順番に充電なんてしていられない。そこでソケット持参だ!やったー!!

と、持ったら、ロビーに”携帯電話充電ロッカー”があったよ…

まあいいか、携帯電話は手元にあったほうが便利だし。

カプセルの中は、ちょっとテレビを観るくらいで、あとは寝るぐらいしかやることがない。周りも寝ているし、携帯電話で文字を打つカチカチ音も迷惑になりそうな静けさなので、とりあえず寝る。テレビルームのリクライニングシートで、館内着がはだけて水風船のようなお腹を出したまま眠っていた人は、寝冷えしなかっただろうか?

そんな感じで、私はギラついた道頓堀界隈の光景がまぶたの裏に焼きついてチカチカするまま、大阪の夜に落ちていった。

続くって!