ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

僕らのレガッタ/

ホワイト・ゾンビ / アストロ・クリープ:2000 (1995)

White Zombie / Astro Creep: 2000

この、前作の『セクソシスト ~ デヴィル・ミュージック Vol.1』もかっこいいけど、それが霞んでしまうくらい、こちらの『ストロ・クリープ:2000』は、なんかもう、前編フックだらけというか、痒いところに手がとどくというか、全部がお化け屋敷のディズニーランドぐらいみたいな(なんじゃそりゃ?)、ちょっとサービス過剰なぐらいによく出来たアルバムなのだ。

ホラーがかっていて、ユーモアもあって、ヘヴィでメタリックで、インダストリアルも入って、そんなコンセプトと、楽曲のクオリティが、とても高い次元、頭のはるか上の方でバッキーン!とクロスしている。

すごくイイ!んだけど、素晴らしすぎて、じゃあ、この後どうすんの?もうやることないよー!と、なってしまうのが心配…してたら、ホントにこの後、リミックス・アルバムを一枚残して、あっさり解散しちゃったんだよね。そして、中心人物のロブ・ゾンビはソロに。あんな方向性やこんな方向性と、いろいろ変えながら進むタイプでもないし、ひとつの方向性で何十年もやって、円熟していくって感じでもないので、このアルバムで極めちゃうと解散するしかないんだよね。解散の事情は、もっと中でいろいろあると思うけど、このバンド・コンセプトだとこれ以上ないってのが大きいと思うなあ。

働いていたCD屋で、半期に一度だか、やっていたセールのとき、通路に中古とかアウトレットのCD並べて売るってのがあって、そこにアナログのターンテーブル置いて、このアルバムからシングル・カットされた『More Human Than Human』の12インチをずっとかけてたんだよね。それがピクチャー・レコードで悪魔みたいなキャラクターがグルグル回っていた光景を今でも思い出すぜ。…って、そんな誰も知らないエピソードだって持ってるんだようっ。

Astro Creep: 2000Astro Creep: 2000

(1995/04/11)

White Zombie

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