ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

カモネギ音頭

極悪レミー』@シアターN 渋谷

ドアーズの映画を見逃してしまいな~んとなくモヤモヤしていたので、「死んで伝説になった人のを観そびれたから、生ける伝説の映画を観よう」と、入れ違いに同じ館で上映が始まったモーターヘッドのレミー、レミー・キルミスターのドキュメンタリー映画『極悪レミー』を観に行った。

余談だが、レミーの年齢はジム・モリソンの2つ下である。

つくりとしてはオーソドックスなドキュメント映画なので、ドラマ性で引き込まれるということはなかったが、芯の通った男の生き様は観ていて気持ちが良かった。

ホークウインド、さらにもっと前にのロッキン・ヴィッカーズでのエピソード、ジミヘンのローディーだったという話も出てくる。ロッキン・ヴィッカーズの写真では、いかにもブリティッシュ・ビート・バンド的な衣装に身を包んだまだ可愛らしいルックスのレミーを見ることが出来る。

 

メタル、パンクのミュージシャンからのリスペクトは当然あるとして、英国ロック(パルプのジャーヴィス・コッカー)、ヒップホップ(ICE-T)からも賛辞コメントが寄せられている。

演奏シーンも、デイヴ・グロールとのレコーディング・セッションやメタリカ、ダムドのステージでのプレイ、ストレイ・キャッツのスリム・ジム・ ファントムとやっているヘッド・キャットなど、見どころは多かった。

ホークウインド解雇の理由が、ツアーにドラッグで逮捕されことが直接のきっかけだが、メンバーとのケミカル系(レミー使用)、ナチュラル(葉っぱとか)系の音楽性の相違ならぬ“ドラッグの相違”が原因だったとか、若い頃の女性関係エピソードとかはムチャクチャなところもあるが、『極悪レミー』というタイトルとは裏腹に、レミーはただただロックンローラーであり、アルコール好きでミリタリーオタクであり骨董剣をはじめ様々なグッズの収集家であり、息子(もうけっこうな大人)を愛するよき父で、武骨ではあるが暖かい人柄のナイスガイであった。

モーターヘッド(紙ジャケット仕様)モーターヘッド(紙ジャケット仕様)

(2010/02/17)

モーターヘッド

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―オマケ―

アウトレイジの『SHINE ON』。予告編が流れていた。

ええっ!!

アウトレイジって!たけし監督のじゃなくて!?

すっげえな!東名限定公開とはいえ…アウトレイジが映画にって、ビックリしたなあもう。