ジェフ・ゴールドスミス日記

ファッションとグルメ以外のこと。

天使とYu-Waku

モントローズ / ペイパー・マネー (1974)

Montrose / Paper Money

モントローズにサミー・ヘイガーが在籍していたときの2枚、1stアルバムの『モントローズ( Montrose)』と、この2ndアルバム『ペイパー・マネー(Paper Money)』では、1stの方が世間での評価は高い。・・・っていうか俺もそう思うけど。

じゃあ何故、今こうして2ndアルバムについて書こうとしているかとゆうと、ディスクではこっちしか持っていないとゆう崇高な理由があるからであります。

1stはカセット・テープしか持っていないのだ。(しかも今、家にカセット・テープを再生する機械がなくなってしまったので聴き返せない)

ヴォーカルはもちろんサミー・ヘイガー。後にナイト・レンジャーのキーボーディストとして活躍するアラン・フィッツジェラルドがベースを弾いている。

その昔、このアルバムを購入した理由はたしか、「スカっと乾いた感じでスケールの大きいアメリカン・ハード・ロックが聴きたい心境だった」からだと記憶している。

たまにそんな心境になるときがあって、ほとんどハード・ロックを聴かなくなった‘90年代にあって、何度かヴァン・ヘイレンのCDを購入したときも、ギター・プレイうんぬんより、脳が乾いた音を求めていたのだ。スカっとしたかったんだなあ。

・ ・・う~ん、どっちもサミー・ヘイガーがヴォーカルか。

そして、プロデューサーがテッド・テンプルマンだとゆうのも共通している。

1stよりソフトになったとゆう評判のこのアルバム、たしかに1stの方がはじけているのだが、自分のスカっとしたい欲求は『アンダーグラウンド(Underground)』やインスト曲の『スターライナー(Starliner)』、『灼熱の大彗星(I Got The Fire)』あたりが満たしてくれた。

ローリング・ストーンズのオリジナルとはまったく別の曲に聴こえるスロー・テンポな『コネクション(Connection)』も、’70年代のアメリカ映画の、あのフィルムの質感を思わせるようで魅力的だ。

ザックリと切り込んでくるロニー・モントローズのギター・プレイと、ヴォイス・オブ・アメリカ、サミー・ヘイガーの歌。'70年代アメリカン・ハード・ロックの真骨頂といったところ。

Paper MoneyPaper Money

(1988/07/22)

Montrose

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