モーズ・アリソン / バック・カントリー・スイート (1957)
Mose Allison / Back Country Suite
ロック方面にも多大な影響を与えているジャズ・ピアニスト/ヴォーカリストのモーズ・アリスンでご・ざ・い・まっ!
1957年の作品で、持っている盤は1991年リリースのCD。買ったのもたしかその頃だったと思うので20年近く前。
このアルバム、15曲入りで収録時間36分。長さ2分にも満たない曲が大半を占める。
短い曲が矢継ぎ早に繰り出されるので「なんかフレーズのサンプラーみたいだな~」と思ってあまり聴かなくなっちゃったんだけど、あらためて聴いてみると軽快で小気味よくスウィングする曲が並んでいる。
ピアノ・トリオ編成で殆どの曲はインストゥルメンタル。歌モノでは、M4の『ブルース(Blues)』を後にザ・フーが『ヤング・マン・ブルース(Young Man Blues)』としてカヴァーしたのが有名やね。モーズ・アリソンのオリジナルは長さ1分半もない小品なんだけど、フーは爆音で延々とやっているのだ。
数少ないヴォーカル・トラックに入っているモーズ・アリソンの歌声はどこか飄々としていて、ピアノの音色も軽やか。
自分としてはあまりグッと入り込んで聴くアルバムというわけではないけれど、肩肘張らずリラックスして聴ける、粋な作品。
その粋な感覚がロックやモッズ方面から支持を集めた要因でもあるのかな。
Back Country Suite
(1999/01/01) Mose Allison |
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