マイルス・デイビス / オン・ザ・コーナー (1972)
Miles Davis / On the Corner
昼過ぎになって暑さにうなされるように目が覚める。
ぬるい水をコップ一杯だけ飲んで外に出た。
炎天下のストリートを歩く。
太陽は容赦なく真上から照り付けてくる。
道の上では陽炎が踊っている。
アフロ・ヘアーのブラザーと挨拶を交わす。
車のクラクションとパトカーのサイレンが暑さに追い討ちをかけるように騒々しく響く。
走ってきた3人の子供とすれ違った。
ラジオから流れてくるニュース、レジスターの音、喧嘩、台車の車輪が軋む音、台車に積まれた缶が揺れて発する音。
痩せた野良犬が吼える。
店のBGMが漏れてくる。向かいの店から流れてくるBGMと混ざり合う。
バイクのエンジン音。
様々な音が街をかき混ぜている。混沌としたリズムを作り出している。
太陽は真上から照り付けている。
街中を音が廻っている。
センターラインが歪んでゆく。
街中を音が廻っている。
汗で身体にシャツが貼り付く。
街のノイズは増え続け、リズムは強度を増してゆく。
新聞スタンドを過ぎたところでメインストリートから外れる。
コーナーには、もう仲間が集まっていた・・・
・・・ってな感じのアルバムってことでどうすかね?
グヘヘヘヘ・・・
1972年リリースで2010年の今に至っても、「最高!革命的!」と「最低!つまらん!」という評価、どっちもあるのが面白いよね。
”クラブ・ミュージック方面からの再評価”についてはよく言われることだけど、「そうだよね~、でも微妙に違和感があってなんかどうも気持ち悪いな~」と長年思ってて、今日じ~~っと集中して聴いてたら・・・今更気付いたんだけど、これってキックの音が聴こえないんだな。ハイハットの音が凄く前面に出てるんだけど、バスドラの音はあまり良く聴こえない。
だから上手く踊れないのか・・・って、小学校のフォークダンス以来踊ったことなんかねえよ。
クラブにも行かないで20年以上何してたかって?家で体育座りしてたよ。
え?んなこと聞いてない?
ふ~ん。
・・・で、今日は何の話でしたっけ?
Blu-spec CD オン・ザ・コーナー
(2008/12/24) |